2023年6月25日・日曜日。第523回越谷市郷土研究会史跡めぐり兼越谷リバーウォークにガイドとして同行。越谷レイクタウン駅から越谷駅にかけて大相模地区を中心に奥州古道や元荒川緑道をたどりながら寺社や史跡などを巡った。

史跡めぐり|2023年6月25日

第523回越谷市郷土研究会史跡めぐりのレジュメ

今回の史跡めぐりは越谷リバーウォーク(Eコース)も兼ねている。史跡めぐりはNPO法人越谷市郷土研究会が主催。越谷リバーウォークは、NPO法人住まい・まちづくりセンター、越谷市住まい・まちづくり協議会、NPO法人越谷市郷土研究会の共催となる。

主な見学先

今回のガイドツアーの主な見学先は◇大相模調節池◇奥州古道◇外池跡・内池跡◇大相模河畔砂丘◇大相模久伊豆神社◇西方日枝神社◇大聖寺◇旧赤水門スポット広場◇中土手……など。

今回の目玉は、

越谷市内を通る奥州古道と、大相模郷の地形を形成したと推定される元荒川(利根川本流)旧河道跡を実際にたどること。こういう機会がなければ、なかなかうかがい知ることはできない。

集合・受付

越谷レイクタウン駅構内

集合場所は、JR武蔵野線・越谷レイクタウン駅。集合時間は午前8時30分。受付担当者に参加費300円を払って班を確認。資料が配られた。

出発前あいさつ

出発前のあいさつ

出発前に案内責任者をつとめる越谷市郷土研究会・副会長の秦野氏のあいさつとガイド紹介のあと、越谷市郷土研究会の大野会長、越谷リバーウォークを主催する越谷市住まい・まちづくり協議会の若色(わかいろ)会長からもあいさつがあった。

集合写真撮影

集合写真

全員で集合写真を撮ったあと、午前8時45分、第523回越谷市郷土研究会史跡めぐり兼越谷リバーウォーク(Eコース)開始。
 
今回の参加人数は24人。3班に分かれ、1班から順番に出発。ボクは1班のガイドをつとめた。

見田方遺跡公園

見田方遺跡公園

※写真は秦野氏提供

越谷レイクタウン駅北口から大相模調節池(レイクタウン)に向かう途中にある公園は、見田方遺跡公園(みたかた・いせきこうえん)
 
昭和41年(1966)42年(1967)に、この場所で行なわれた発掘調査で、古墳時代後期(5世紀後半から6世紀)の住居跡が出土されたのを記念して、昭和50年(1975)に、公園として整備された。

移動|レイクタウンへ

見田方遺跡公園

※写真は秦野氏提供

レイクタウン中央通りを越えてレイクタウン(大相模調節池)へ

大相模調節池

大相模調節池

大相模調節池(おおさがみちょうせつち)。通称・レイクタウン。元荒川流域の浸水被害を軽減するために、平成26年(2014)10月に竣工。現在は市民の憩いの場として親しまれている。
 
調節池に貯めることができる水量は120万立方メートル(東京ドームおそよ1杯分)。外周はおよそ2キロメートル。

思川桜

思川桜

※写真は秦野氏提供

展望デッキにある桜の木。この桜は思川桜(おもいがわざくら)。思川桜は、栃木県小山市の中西部を流れる思川のほとりで発見されたことに由来する。開花時期はソメイヨシノのおよそ一週間後。半八重咲きで、淡い紅色の花を咲かせる。

参考|小山市の思川桜

思川桜|小山市

上の写真は、2023年4月5日に、栃木県小山市の白鷗大学大行寺キャンパス東側思川桜堤に行ったときに撮影した思川桜。

移動|越谷流山線

移動

大相模調節池をあとに、レイクタウン第3公園を通って、越谷流山線(埼玉県道・千葉県道52号)を渡り、大相模小学校へ向かった。

元荒川(利根川本流)の旧河道跡

解説

大相模小学校に向かう途中、ガイド責任者の秦野氏から「大相模郷(おおさがみごう)の地形は元荒川(利根川本流)の旧河道が形成したと推定できます」という説明があった。

秦野氏が説明で使った元荒川(利根川本流)旧河道の図は、秦野氏が2023年6月に発表した論考「仮説『大相模郷』の地形は『元荒川(利根川本流)』の『旧河道』が形成した。」で閲覧可能。リンク先を以下に示す。
http://koshigayahistory.org/230614_ohsagamigoh_h_h.pdf

宇田氏館跡

大相模小学校運動場前

※写真は秦野氏提供

正面前方に大相模小学校の運動場が見えてきた。フェンスで囲まれた運動場の塀に沿って北進。
 
大相模小学校は、さきほど秦野氏から説明のあった、元荒川(利根川本流)旧河道沿いの右岸側に位置している。大相模小学校の運動場と西側の住宅地は、江戸時代、割役名主(わりやくなぬし=名主のまとめ役)を世襲した宇田家の屋敷だった。

宇田氏については、越谷市郷土研究会・高崎力氏が「越谷における中世の城館跡」で詳しく論考している。リンク先を以下に示す。
http://koshigayahistory.org/131.pdf

改刻塞神塔

改刻塞神塔

大相模小学校運動場東側の道を北に進むと、路傍の角地に、道しるべを兼ねた「改刻塞神塔」(かいこく さえのかみとう)が建っている。正面に「塞神」、側面に「左 吉川道」「右 野道」と刻まれている。
 
改刻塞神塔とは、明治初年の神仏分離令の影響を受け、「青面金剛像」や「庚申」などの文字が彫られていた庚申塔の表面を削り取って、新たに「塞神」の文字を刻んだ(改刻された)石塔のこと。

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移動|脇道

脇道

大相模不動尊通りを渡って北に進む。脇道に入って、次の目的地である大相模調節池(レイクタウン)の水源に向かう。