石仏撮影の楽しみ方｜越谷市郷土研究会・地誌研究倶楽部講演レジュメ

石仏撮影に必要な基礎知識

後半では、「撮った写真を整理して発信する」というお話をいたします。

Ⅱ．撮った写真を整理して発信する

Ａ．写真を整理する

撮った写真をただ保存しているだけでは宝の持ち腐れになります。撮った写真はそのつど整理しておきます。

• 石仏や石塔の種類
• 石仏や石塔の形式
• 造立年代
• 主銘・脇銘
• 像容・持物
• 石仏・石塔の状態
• 場所
• 撮影年月日
• その他（天候・撮影時間など）

整理の仕方については前半で紹介した秦野氏のホームページ（ http://hatazoku.c.ooco.jp/index.htm ）を参考にしてください。

石仏写真の整理例

石塔の種類	道しるべ付き馬頭観音文字塔
石塔の形式	駒型
造立年代	安永2年（1773）
正面	（主銘）馬頭観世音供養塔 （左銘）安永二巳六月五日 （右銘）安永三午九月十九日
左側面	（銘）右こしかや道
右側面	（銘）左ふとうそん道
場所	越谷市増林 増林小学校西100メートル Ｔ字路田んぼ角地
撮影年月日	2022年9月8日

Ｂ．写真を発信する

写真を整理したら、Facebook（フェイスブック）など SNS に投稿してみてください。おすすめは Facebook です。

（１）Facebookアカウント取得

Facebook のアカウントを取って、自分の撮った写真を投稿していきます。簡単な説明文も添えてください。

（２）グループに入る

投稿に慣れたら、Facebook の「グループ」に入って、そのグループに投稿していきます。グループは「石仏」や「鳥居」「狛犬」など、いろいろありますから、自分の興味のあるグループを探して入ってください。
 
私が入っている「石仏」グループには、全国の石仏写真が投稿されていますから、写真の撮り方の勉強にもなりますし、コメントをして、教えてもらうこともできます。珍しい写真を投稿すると、けっこういろいろなコメントや質問がきます。

参考図書｜Facebook おすすめ入門書

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Ｃ．写真展に出展してみる

2021年作品（如意輪観音：川口市安行・興禅院）

2022年作品（角大師：東京都調布市・深大寺）

2023年作品（羅漢像：越谷市登戸町・報土院）

私は日本石仏協会主催の写真展に毎年、出展しています。日本石仏協会の機関誌『日本の石仏』2021年12月号（青娥書房）にも掲載されました。

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（１）川のあるまち

越谷市の文化総合誌『川のあるまち』（写真の部）に応募してみる。

（２）越谷市民文化祭

個人で越谷市民文化祭の写真の部に出展するのもいいかもしれません。

最後に

今回は、「石仏撮影の楽しみ方」というテーマで、お話をさせていただきました。ご自身で撮った石仏の写真を自分の楽しみとして保存しておくだけでは、もったいないです。
 
あなたの撮った写真を SNS で発信すると、趣味を同じくする全国の仲間と出会え、交流が広がります。写真1枚の投稿で、何百人という人が反応を示してくれることもあります。
 
Facebook などであなた専用のアカウントを取得し、写真を投稿していけば、インターネット上にりっぱな写真館や郷土資料館ができます。
 
ぜひ、そんな世界を体験してみてください。

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参考文献

本記事を作成するにあたって、参考にした文献を以下に記します。引用した箇所については記事中に引用箇所を明記しました。