新方川緑道|新ましもり橋へ
新田橋をあとに新方川右岸側の土手道(新方川緑道)を流れに沿って歩く。新田橋から200メートルほどで新ましもり橋に着く。
新ましもり橋
新ましもり橋の開通は平成16年(2004)10月2日。東埼玉道路の一部開通に伴い架橋された。下千間堀(新方川の定使野橋から下流)の中ではいちばん新しい橋になる。
新ましもり橋は二本ある
新ましもり橋は、東埼玉道路の上りと下り(※13)のそれぞれに架かっているので、二本ある。新ましもり橋(東埼玉道路の上り線)のすぐ隣りには昭和橋があるので、橋が三本並んでいる。
※13 東埼玉道路は、埼玉県八潮市(東京外環自動車道=外環道)を起点に越谷方面に向かっているので、外環道に向かう路線が「上り」で、越谷方面に向かう路線が「下り」になる。
(参考)航空写真
[引用元]Googleマップ
航空写真で見ると橋が三本並んでいるのがよく分かる。上の写真で三本並んでいる橋のうち、左と真ん中の数字の4と表示されている道(※14)が通っているのが新ましもり橋。右側の102と表示されている道(※15)が通っているのが昭和橋。
※14 国道4号・東埼玉道路。左が下り、右が上り。
※15 埼玉県道・東京都道102号平方東京線
新ましもり橋からの景色|新田橋側
新田橋側(東埼玉道路・下り線)の新ましもり橋中央付近から新方川の上流を望む。正面に水色の新方川水管橋と新田橋、右端にリユースの展望台が見える。正面のずっと先に越谷市立病院が小さく見える。
下流
下流側の景色。東埼玉道路の上り線が通る新ましもり橋と昭和橋が並んでいる。
南詰|東埼玉道路(下り)
南詰から東埼玉道路の下り線を望む。前方(南)は、元荒川、レイクタウン方面。
北詰|東埼玉道路(下り)
新ましもり橋の北詰から東埼玉道路の下り線を望む。100メートル先のY字路・新ましもり橋北を左に行くと平方東京線、右に行くと400メートルほど先で西(左)に曲って、いちごタウン道路につながる。
新ましもり橋からの景色|昭和橋側
昭和橋側(東埼玉道路・上り線)の新ましもり橋中央付近から新方川の上流を望む。正面は、東埼玉道路の下り線が通る新ましもり橋、その先は新方川水管橋と新田橋。
下流
下流を望む。すぐ脇を昭和橋が通っている。
南詰方面|東埼玉道路(上り)
新ましもり橋の北詰から南詰方面を望む。新ましもり橋を渡った東埼玉道路の上り線は、元荒川を越えて、レイクタウンを抜け、そうか公園を過ぎ、起点となる東京外環自動車道にぶつかる。
北詰方面|東埼玉道路(上り)
北詰から東埼玉道路の上り線を望む。前方は新ましもり橋北。
続いて昭和橋へ
続いて昭和橋(しょうわはし)へ。上の写真は昭和橋と新ましもり橋手前の分岐点(新方川左岸側)。右手が新ましもり橋。左が昭和橋。
越谷総合公園方面からいちごタウン通りを経由してきた東埼玉道路の上り線は、新ましもり橋北交差点の100メートル先(新方川左岸の手前)で二手に分かれる。東埼玉道路はそのまま直進。新ましもり橋を渡って元荒川方面へ向かう。左に進む道は平方東京線。昭和橋を渡って南東へ進む。
昭和橋
昭和橋(しょうわはし)。歴史は古く、江戸時代からこの場所にあった。当時は土橋で中台橋(なかだいばし)と呼ばれた(※16)。昭和初期にコンクリート橋に架け替えられた。このときに中台橋から昭和橋に改名されたと思われる。
※16 加藤幸一「江戸時代の増林村の千間堀にかかる橋」2009『こしがや文化芸術祭』展示部門出展(調査報告書)
現在の昭和橋の架橋年
現在の昭和橋の架橋年月は今回の調査では分からなかった。引き続き調べて分かりしだい更新する。
現在の昭和橋は一方通行
現在の昭和橋は、平方東京線の下り(※17)専用の一方通行になっている。東埼玉道路が開通するまでは二車線の対面通行だった。
※17 平方東京線(埼玉県道・東京都道102号平方東京線)は、越谷市平方(埼玉県道80号野田岩槻線交点)を起点に、終点の東京都足立区青井に向かっているので、平方(越谷)に向かう路線が「上り」で、東京方面(足立区青井)に向かう路線が「下り」になる。
東埼玉道路の建設にともない、昭和橋に向かう平方東京線の一部(新方川左岸側70メートルの区間)が分断され、平方東京線の上りは昭和橋を通れなくなった。
(参考)新方川を渡る平方東京線の路線図
上の図の(102と表示されている)水色の路線が平方東京線。[引用元]Googleマップ
新方川を渡る平方東京線の上りの道筋
昭和橋を通れなくなった平方東京線の「上り」は、新方川右岸手前のY字路を左に進んで(上の図の赤い路線)、Uターンするような形で東埼玉道路の下りに入ってから新ましもり橋を渡り、「新ましもり橋北」交差点(上の図の黒い●印)で平方東京線に合流するようになった。
新方川を渡る平方東京線の下りの道筋
平方東京線の「下り」は、新方川左岸から70メートル先にある「新ましもり橋北」交差点(上の図の黒い●印)で、東埼玉道路の上り線に入ってから(上の図のオレンジ色の路線)、新方川左岸手前のY字路(上の図の赤い●印)を昭和橋方面に進んで、再び平方東京線に戻る。
昭和橋からの風景
上流
昭和橋の中央付近から新方川の上流を望む。手前の橋は東埼玉道路の上りを通す新ましもり橋、その向こうは東埼玉道路の下りを通す新ましもり橋。その先に見える水色の配管は新方川水管橋。奥が新田橋。
下流
昭和橋の南詰から新方川の下流をのそむ。右岸の土手道を整備してつくられた遊歩道は、新方川と中川の合流地点から中川の右岸に沿って南に伸び、中川と元荒川の合流地点から北西に90度向きを変えて、元荒川右岸沿いの元荒川緑道につながっていく。
南詰方面|平方東京線
昭和橋から南詰方面を望む。昭和橋を渡った平方東京線の下りは元荒川を越えて東京方面へと進んでいく。東京方面から進んできた平方東京線の上りは、昭和橋を通れないので、昭和橋南詰手前のY字路を左に(上の写真の黄色い●●●印の方向に)進む。
平方東京線に合流するには
Y字路を左に進んで、東埼玉道路の上り線(八潮方面)にいったん入って、Uターン専用路線から東埼玉道路の下り線(松伏方面)に移り、新ましもり橋から新方川を渡ってから、「新ましもり橋北」交差点で平方東京線に合流する。
北詰方面|東埼玉道路と平方東京線の分岐点
昭和橋から北詰方面を望む。上の写真で、右から左に延びている道路は東埼玉道路の上り線。手前のY字路(分岐点)を左に進むと平方東京線。昭和橋を渡って東京方面へと向かう。
新方川と中川の合流地点へ
下千間堀(定使野橋から新方川下流)に架かる橋は昭和橋が最後。昭和橋をあとに、新方川の左岸沿いの土手道を下流に進んで、新方川と中川の合流地点へ向かう。前方に水管橋が見える。水管橋の左手(中川の左岸)は吉川市(吉川二丁目)、右手(新方川の右岸)は越谷市(中島)になる。
新方川の終点
上の写真は土手道から望む新方川の終点付近の風景。水管橋の下が新方川と中川の合流地点。この場所が新方川の終点となる。新方川は、北から南へ(上の写真だと左から右へ)流下してきた中川に注がれる。
川岸からの景色
土手を降りて新方川の川岸へ。川岸から新方川と中川の合流地点を望む。正面前方の住宅地(中川の左岸側)は吉川市。春日部市増田新田を起点に約11キロメートルに及ぶ新方川の流路はここで終わる。
謝辞
本記事をまとめるにあたっては、越谷市郷土研究会顧問・加藤幸一氏の指導を仰ぎ、資料の提供ほか校閲もしていただいた。加藤氏には心からお礼申しあげる。