今回はぜひとも食べたかった料理がある
一週間後の11月10日・火曜日。またまた高柳亭へ。三週連続三回目。開店時間の11時ちょうどに店に着いた。のれんをくぐって店内に。先客はいない。二週続けて一番乗りだ(笑)。今回は食べてみたいと心に決めていた料理がある。それはチキンライス。高柳亭のご主人が作るチキンライスをぜひとも食べてみたいと思っていた。それと塩ラーメンもいっしょに注文した。
厨房ではご主人がトンカツを揚げている。開店時間の少し前に早くも出前の注文があったらしい。どうやらカツ丼のようだ。カツ丼もいいな。絶対おいしいと思う。次回はカツ丼を頼んでみるか。高柳亭の料理を出前で届けてもらえるなんて宮本町二丁目近辺にお住まいのみなさんがうらやましい。
おまちどおさまでした。
「おまちどおさまでした。」の声とともに奥さんがチキンライスと塩ラーメンを運んできてくれた。小皿にはキュウリの漬け物とたくわんに刻み紅しょうが。完璧(笑)
ご主人が出前を届けに行った。高柳亭は開店時間と同時に忙しい。
チキンライス
さてとこちらはお目当てのチキンライス。ケチャップがからんで橙色(だいだいいろ)に染まったお米がテカテカと輝いている。そしてお米の間から橙色に染まった鶏肉があちらこちらで顔を出している。付け合わせの千切りキャベツとレタス。そしてマヨネーズ。もう食べる前から幸せ(笑)
味も秀逸。懐かしい味だ。47年前、高校生のとき、部活帰りに立ち寄った中華料理屋でよく食べたチキンライスの味を思い出した。他の部員はオムライス派だったが、ボクはチキンライス派だった。そして必ず大盛りにしてもらった。「とてもおいしい。懐かしい味です」と、出前から戻ったご主人に伝えると、「うちの常連さんも同じようなことを言ってくれます。高柳亭の味は懐かしくてほっとする味だって」。47年の時をへて再び出会えた昭和のチキンライス。感動した。
塩ラーメン
続いて塩ラーメン。塩ラーメンについては思い入れはないが、前回おじゃましたとき、メニューの中で気になったので注文してみた。具は、卵・ナルト・メンマ・ワカメ・チャーシュー・ワケギ。澄んだスープの色がなんとも美しい。塩だしがきいたおいしいスープだ。麺ともよく合う。この塩ラーメンは一度食べるとクセになるかも。次回から、ラーメンにするか塩ラーメンにするか悩むことになりそうだ。
厨房のご主人といろいろ話をしたかったが、11時半を過ぎ、常連客と思われる男性が二人入ってきたので、会計をすませて店をあとにした。
今回も大満足。チキンライスは秀逸だった。
三週連続、三回目の高柳亭。今回も大満足。とくにチキンライスは秀逸だった。初回のラーメン・炒飯・餃子。二回目のワンタンメンとカレーライス。そして今回はチキンライスと塩ラーメン。さて次回は何を頼もうか。いちおう候補は絞ってある。中華丼、カツ丼、ハムカツ定食、焼きそば・ワンタン……。考えただけでもワクワクしてくる。
高柳亭閉店
2023年11月20日。高柳亭は惜しまれつつ50年の歴史に幕を下ろしました。ご主人と奥さま、50年間お疲れさまでした。そしてありがとうございました。どうかいつまでもお元気で……。
2023年11月20日。越谷市宮本町二丁目の町中華・高柳亭(こうりゅうてい)が惜しまれつつ閉店。もうあの酢豚や特上かつ丼が食べられないのかと思うとさみしいかぎり。夫婦二人三脚で50年、地元に根ざした高柳亭をしのぶ……。