2023年7月20日。午前10時。越谷市の天気は晴れ。気温は30度。今日も暑くなりそうだ。こんな日はかき氷だ~、ということで、大相模不動尊大聖寺境内の虹だんごに行ってきました。
虹団子のかき氷
えっ? 虹だんごってお団子屋さんでしょ? そうなんですけど、夏はかき氷もやっていて、これがなかなかおいしいんですよ。種類は、メロンといちごとブルーハワイ。ミルクのトッピングもやってくれます。
メロンといちご
メロンといちごみるくをいただきました。昭和世代のおじさん(もうおじいさんだけどね)には、やっぱり、こういうシンプルなかき氷のほうがしっくりきますね。
ブルーハワイというかき氷は、ボクが子どものころにはなかったので、どうもなんだかなじめない。昭和31年生まれの世代にとっては、プルーハワイと聞くと、かき氷よりも、エルビス・プレスリーの主演映画『ブルー・ハワイ』のほうが、しっくりくる。
さて、虹だんごのかき氷をいただきますか。
氷メロン
まずは氷メロンから。なんといっても氷メロンの魅力は、この鮮やかな緑色。シロップがたっぷりかかった「緑」と、かき氷の「白」とのコントラストが美しい。
「緑」が全体の九割を占め、残り一割の「白」が、見え隠れしている、というのが、氷メロンの理想の色合いだ。
ボクが子どものころは、氷メロンのシロップはこんなにたっぷりかかっていなかった。よくて緑と白の色の割合が半々。縁日のかき氷に至っては、シロップがほんのちょっぴりかき氷のてっぺんにかけられていた程度。
時計の針を60年前に戻して、あのとき、縁日で子ども相手に氷メロンを売っていたテキ屋のおじさんに、「これがホントのかき氷だっ! なめんなよ」と、虹だんごの氷メロンを見せつけてやりたい。
氷いちご
氷いちごは、いちごミルクにしてもらった。氷イチゴはそのままでもおいしいが、練乳をかけると、これがまたうまさ100倍というか、おいしさが激変する。赤と白の色合いもいい。氷メロンが、かき氷界の王様なら、氷いちごミルクは、かき氷界の女王といえる。
能書きはこれくらいにして、虹だんごのかき氷、氷はふわふわ。口の中に入れたとたん、沫雪(あわゆき)のように、はかなくすう~っと消えていく。
この「はかなさ」が、かき氷の魅力だ。
「沫雪(あわゆき)の庭に降りしき寒き夜(よ)を手枕(たまくら)まかず一人かも寝む」(沫雪が庭に降りしきる寒い夜、私はあなたの腕枕もなしにひとりで寝なければならないのか) と、大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ歌を思い出す。
涼風に吹かれながらいただくかき氷。まさに日本の夏、虹だんごの夏、ですな~。虹だんごのかき氷をいただきながら、万葉の時代に思いをはせた。
看板猫のキキ
縁台の下では、虹だんごの看板ね猫・キキが気持ちよさげに寝ている。今日一日、キキと変わって、夕方まで縁台の下で寝ていたい。
やっぱり団子も食べないと
ふつうのお店なら、あ~、かき氷、おいしかった、ごちそうさまでした、と、帰るところなんだけど、虹だんごに来てだんごを食べないわけにはいきません。みたらしとしょうゆもいただきました。
越谷の誉れ
こしがや愛されグルメにも認定された越谷の誉れ「虹だんご」。食の無形文化財に登録し、後世に伝えたい。
しまった~
かき氷と団子を食べて、満足、満足。涼風に吹かれながら虹だんごをあとにしました。
しまった~、大聖寺にお詣りすのを忘れた……ま、いいか。
追記|レモネード
かき氷と同じく、夏の期間限定で売っている「レモネード」もぜひ飲んでみてください。気温が35度を超えた夏の日、風味豊かなシリア産レモン果汁入りのレモネードは、喉にしみます。レモネードもかき氷と並んで、夏の虹だんごのおすすめです。
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