うま煮そば
高柳亭のうま煮そばは具だくさん。豚肉・シイタケ・ナルト・ニンジン・キクラゲ・タケノコ・白菜・タマネギ…。そこに、とろ~り、あんがかかっていて、具材のうまみが、ぎゅ~っと閉じ込められている。野菜もたっぷり入っているのでなんとなくヘルシーな感じがしないでもない。
お供におにぎり
うま煮そばのお供におにぎりを付けてもらった。高柳亭のおにぎりは「おかか」と「梅干し」の二種類あるが、おかかのおにぎりにした。
おかかのおにぎりをひとくち食べたら、レンゲでうま煮そばのスープをひとくち。そしてまたおにぎりをひとくち。じつにうまい。
うま煮そばだけに、ウマかった、ウシ負けた(これはもう死語か?)
カレーラーメン
高柳亭のカレーラーメンは、寒くなってくると、たまに食べたくなる。ラーメンに具を載せないで、素ラーメンというか、その上に、カレーライスのカレーを載せる、それがカレーラーメンだ。何の変哲もないじゃないか、と思うヒトもいるかと思うが、ところがどっこい、これがなかなか旨いんだな~
カレーラーメンにはライス
カレーラーメンを食べるときはライスも必ず注文する。麺をほぼ食べ終えたところで、ライスを投入。そしておじやのようにして食べる。文句なしに旨い。それじゃラーメンとカレーライスをセットにして食べればいいじゃないか、というヒトもいるかと思うが、ところがどっこい、そうじゃないんだな~
ばり、うまかけん、なんかなし、食べてみんしゃい!
みそラーメン
最近の味噌ラーメン専門店では、「濃厚」とか「熟成」を売りにしているが、高柳亭の味噌ラーメンは、対極にある。
昭和40年代、「札幌ラーメ」の看板を掲げた店が関東に増え始め、札幌ラーメンがブームになったころ、いわゆる町中華でも「味噌ラーメン」や「塩ラーメン」を始めた店が多かった。
高柳亭の味噌ラーメンは、「そうそう、あのころ、町の中華屋さんで食べた、あの味噌ラーメンの味だよね、懐かしい~」と、そういう味だ(あのころの味噌ラーメンを食べたことがないヒトはスルーしてください)
あのころの味
ラーメン専門店のメニューは時代とともに、また消費者の需要とともに変わっていくが、高柳亭のメニューは、昭和から平成、平成から令和になっても「あのころの味」が守られている。
ボクら昭和世代にとっては、そこが、高柳亭の料理を食べたときに「ほっとする」ゆえんでもある。
あんかけかた焼きそば
高柳亭のあんかけかた焼きそばは具だくさん。ウズラの卵にエビ、ナルト。豚肉、タケノコ、チンゲンサイ。キャベツにニンジン、もやしにシイタケ。おっとそれからキクラゲも。
油で揚げた麺の上に、あんにからまった具材たちが、きちんと並んでいる。オレが主役だ、みたいな顔をしている具材はひとつもない。
わたしたち ひとりひとりが ひとつになって、下のかた焼きそばを支えています、という、まさに「ワン フォー オール オール フォー ワン」(One for All,All for One)の精神だ。
あんが決め手
「あん」も重要な役割を担っている。ともすればバラバラになりがちなメンバーたちを「あん」がひとつにからめて、まとめているのだ。
高柳亭のあんかけかた焼きそばは、ボクらの子ども時代の人気ドラマ『青春とはなんだ』の世界そのものである。「あん」は、『青春とはなんだ』の野々村先生(夏木陽介)。
そしてボクの好きだった岡田可愛(村井勝子役)は、具材のエビといったところか。プリプリのエビの食感は、当時の岡田可愛そのものだ。
あんかけ焼きそば
高柳亭のあんかけ焼きそばあんかけかた焼きそばと同様、具がだくさん入っているり。カマボコ・シイタケ・キクラゲ・エビ・ニンジン・もやし・タケノコ・チンゲンサイ・ハクサイ・豚肉・イカ・キャベツ・鶏肉・玉ねぎ……。そして器の両脇にカラシと紅ショウガ。
具だくさんなので、下の麺になかなかたどりつかない。やっとの思いで黄色い太麺にたどりついた。麺はもっちり。あんによくからむ
主役はカラシと紅ショウガ?
麺をふたくち、みくち食べ、割り箸にカラシをちょっとつけて、それを麺にからませ食べると、これまた旨い。そしてまた麺をふたくち、みくち食べ、次は割り箸で紅ショウガをつまんで、麺といっしょに食べると、これまたじつに旨い。
あんかけ焼きそばの主役はじつはカラシと紅ショウガだったのかも……。