桜まつり

桜まつりは今後中止に

元荒川堤の桜まつり

毎年、桜の開花時期にあわせて開催されていた「北越谷元荒川堤の桜まつり」。2020年から2022年の三年間は、新型コロナウイルス感染予防対策の一環で、中止になったが、桜まつりは越谷の春の風物詩でもあった。
 
2023年は、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたイベント規制がようやく解除される流れとなり、「北越谷元荒川堤の桜まつり」も三年ぶりに再開されるかと思っていた矢先、2023年3月、桜まつりを主催する越谷市観光協会から「桜まつりは今後中止にする」との発表があった。以下、抜粋・引用。

桜の老朽化による安全面、ごみ問題や違法駐車など近隣への考慮から、今後は従来のような『桜まつり』の開催を中止とすることに決定いたしました。
 
イベント開催はなくなりますが、自然や周辺に配慮していただきながら花を楽しんでいただけたらと考えております。

※5 越谷市観光協会「元荒川堤」(2023年3月22日閲覧).

中止の原因

看板

「北越谷元荒川堤の桜まつり」が今後、開催されないのは残念だが、ここ数年、花見客の違法駐車や土手に捨てられているゴミ(空き缶・空き瓶・食べ残し)がひどかったのはたしかだ。早朝、桜並木に捨てられたゴミにカラスが群がって、ゴミが散乱している光景も目立った。
 
これでは近隣住民の方もたまったものではない。
 
桜まつり中止の原因になった「ごみ問題や違法駐車など近隣への考慮」という越谷市観光協会の決断もやむを得ない。

今後の課題

花見客

越谷の春の風物詩が消えてしまうのはさみしいかぎりだが、桜並木が消えてなくなるわけではない。これからは、自然や近隣への配慮もしつつ個人で花見を楽しむという時代にあわせた花見の楽しみ方を模索していくことも今後の課題だと考える。

追憶|桜まつりの風景

2015年「北越谷元荒川堤桜まつり」の風景

後記

北越谷元荒川堤の桜

植樹から60年。老朽化が目立ってきた北越谷元荒川堤の桜。倒木の危険性による老木の伐採も理解できるが、越谷市民の共有財産でもある桜並木が少しでも長生きできるように、伐採のための管理ではなく、手入れも含めた維持管理をのぞみたい。

美景|北越谷元荒川堤の桜並木

2013年~2022年の見ごろ時期の風景

2023年|北越谷元荒川堤の桜並木

満開時の風景…2023年3月29日~4月3日撮影