2026年4月14日。カレンダーは春爛漫をさしているが、この日の越谷市は日差しが心地よく、日中の気温は20度を超えた。こうなると、カラダがしぜんと欲するのは「つるっと爽やかな喉越し」と「スタミナを感じる満足感」の両立だ。
冷し揚げ餅天おろしそば

向かったのは、越谷市東柳田町の「そばうどん朝日屋」。以前、店主が、「気温が暑くなったら、うちは冷し揚げ餅天おろしそば一択!」と、言っていたのが頭に残っていた。
きょうこそ、そのときだ
暖簾(のれん)をくぐるなり、ボクは迷わずその「一択」を注文。しかも、おなかのすき具合も最高潮だったので大盛りに。さらに揚げ餅を一個追加という、まさに「朝日屋フルスペック」の布陣で挑んだ。
圧巻のビジュアル

待つこと11分。冷し揚げ餅天おろしそばが運ばれてきた。まずは圧倒的なビジュアルに目を奪われた。
「冷しそば」という響きから連想する涼しげなイメージをよい意味で裏切る、ぜいたくすぎる具材の数々。
小エビ天・海苔天・ナス天・揚げ餅……。まさに揚げ物界のオールスターが、ひつつの丼の中に勢ぞろいしている。
小えび天は、ぷりっとした食感と香ばしさが食欲を加速させ、海苔天は、磯の香りがふわっと広がり、つゆとの相性も抜群。ナス天は、じゅわっとあふれる野菜の甘みがたまらない。
主役の揚げ餅は、外はカリッ、中はもっちり。一個追加したことで、さらに力強い存在感を放っている。
主役を支える名脇役

これら主役級の揚げ物たちを支えるのは、彩り豊かな脇役たちだ。肉厚なシイタケ、シャキシャキの刻みネギ、どこか懐かしさを感じさせる刻みナルト、そして全体をキリッと引き締める大葉。
この華やかさは、たんなる「食事」を超えて、一種のエンターテインメントといっても過言ではない。
「おろし」という名の指揮者

これだけ豪華な揚げ物がそろうと、「少し重いかな?」と思うヒトもいるかもしれないが、ここからが朝日屋の真骨頂。
器の真ん中に鎮座する、真っ白で清涼感あふれる「おろし」
このおろしを、少しずつ濃いめのつゆに溶かし、そばといっしょにいただく。すると、揚げ物の油分が驚くほど軽やかに中和され、口の中には出汁の旨みと大根の辛み、そしてそばの香りが調和した「究極の清涼感」が広がる。
冷し揚げ餅天おろしそばの肝は、間違いなくこの「おろし」だ。
おろしが全体をまとめあげる指揮者の役割を果たすことで、ボリューム満点の具材たちがひとつに融合し、最後まで飽きることなく、むしろ加速しながら完食させてくれる。
食った、食った。
完食したあとの満足感はひとしおだった。
20度を超えたら朝日屋へ

もし、あなたが越谷で「今日はちょっと暑いな」と感じたら、迷わず朝日屋の暖簾をくぐることをおすすめする。注文するのは、もちろん「冷し揚げ餅天おろしそば」
気温20度。それは、この至福の一杯を解禁するための合図なのだ。
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