北越谷・神明橋から元荒川右岸の遊歩道を下流側に進むこと500メートル。河川敷に一本の白梅がある。名付けて「孤高の白梅」。春夏秋冬の風景を写真と動画におさめた。
孤高の白梅
越谷市の桜の名所といえば、宮内庁鴨場の隣、元荒川左岸沿いの越谷梅林公園が有名だ。が、そこから元荒川を下流に2.5キロメートル下った右岸側(元荒川緑道)に、梅林公園の梅に負けじと劣らぬ一本の梅の木がある。
ボクは毎朝、ウオーキングのときに、この梅の木の前を通る。人間同士だったら、すれ違うたびに、あいさつを交わしたり、世間話をする顔見知りの仲だ。顔見知りというよりは、マブダチに近い。
ボクはこの梅の木を「孤高の白梅」と名づけた。
開花時期
開花時期は、例年、二月の上旬から中旬。立春前後に開花がはじまり、雨水にかけて満開を迎える。
見ごろ
見ごろを迎えた孤高の白梅を動画におさめた。撮影年月日は2024年2月18日。八分咲きといったところか。
孤高の白梅|春夏秋冬
春
開花。2024年の開花は1月30日。数年前は立春前後の開花だったが、ここ二、三年、開花時期が早くなってきている。
五分咲き
五分咲き。2024年2月15日撮影。開花から二週間ほどで五分咲きを迎える。
満開
満開を迎えた孤高の白梅。2024年2月20日。開花から三週間目に満開になった。
夏
毎年、八十八夜(立春から88日目)あたりに新緑を迎える。2023年5月2日撮影。
梅の実
丸みをおびた青梅もたわわに実る。2023年5月2日撮影。梅の実は粒もそろっている。
秋
黄色く色づいた孤高の白梅。2023年11月27日撮影。満開時もきれいだが、黄葉の姿も美しい。
梅紅葉
晩秋、色づいた梅の葉を表わす「梅紅葉」(うめもみじ)という季語があるが、黄色く色づいた梅の葉は、まさに「梅紅葉」という言葉が、ぴったりだ。
太陽に垂れてをりけり梅紅葉(斎藤夏風)
冬
裸木の孤高の白梅。2024年1月7日。すっかり葉を落として寒そうだ。
つぼみ
よく見ると、赤く色づいたつぼみが開花に向けて準備をしている。
開花間近
大寒を過ぎると開花も間近。2024年1月19日撮影。春の訪れを喜んでいるようにみえる。
佐竹伸愛さん作画|孤高の白梅
越谷市在住の水彩画家・佐竹伸愛さんが描いた「孤高の白梅」が、佐竹伸愛さんの Instagram で公開されていますので紹介します。
場所
孤高の白梅の場所は、北越谷・神明橋から元荒川右岸の遊歩道(元荒川緑道)を下流側に500メートル進んだところにある( 地図 )。大沢橋からだと元荒川を上流に500メートル進んだところ。越谷流山線からもちらっと見える。
追記
2024年11月18日。「孤高の白梅」が、剪定されて、寒そうにしていた。
剪定された孤高の白梅
しかしまたずいぶんバッサリと切られたものだ。見事な枝ぶりだったのになぁ。こんなに枝を切られちゃったら、来春は、満開時の壮麗な姿はもう見られないな……。
関連記事
神明橋から大沢橋までの遊歩道(北越谷元荒川堤と元荒川緑道)を日々散歩しながら写真に収めた元荒川の春夏秋冬。四季折々の風景を二十四節気に合わせてつづる。