越谷市花田にあるコミュニティカフェそらはなでは冬季限定で壺焼き芋を販売している。店主のご主人が厳選した茨城県産のサツマイモを使ってじっくり焼きあげる壺焼き芋は一度食べたらやみつきになると評判。一度食べてみようとそらはなへ行ってきた。
コミュニティカフェそらはな
コミュニティカフェそらはなを訪ねたのは 2022年12月23日・金曜日の午後1時過ぎ。ふだんは壺焼き芋は店の外で売っているが、今日は強風で、ガスコンロの火が消えてしまうとのことで、店内で販売していた。
蒲生本町から花田に移転
そらはなは、今年(2022年)の 7月まで蒲生本町で営業していたが、道路の拡張工事のために入居していたビルが壊されることになったため、9月から花田に移転した。
花田に移転したそらはなへは二度目の訪問になる。前回は、先月(2022年11月3日)、琵琶演奏家の麻白禮良(ましろれいら)さんのコンサートのときにおじゃました。
2022年11月3日。越谷市花田にある コミュニティcafe そらはな で行なわれた琵琶演奏家・麻白禮良(ましろ れいら)さんの琵琶の弾き語りコンサートに行ってきた。「耳なし芳一」をはじめ禮良さんの奏でる琵琶の音にうっとり。霊験な世界に誘われた。
入店
外はとにかく寒い。そらはなの店内に入った。ドアを開けると、そらはなの代表・長野津多子さん(以下・長野さんと呼ぶ)と、ご主人の英雄さん(以下・ご主人と呼ぶ)が出迎えてくれた。
つぼ焼き芋器
店の奥に、つぼ焼き芋機が三台、ガスコンロの上に載っていた。ご主人が、火力調整をしながらていねいにじっくり焼きあげる。つぼ焼き芋器の中にはアルミ箔でくるんだイモが入っていた。
アルミ箔でくるんだほうが甘みが強くなるんです。
イモは茨城県産を使用
つぼ焼き芋に使うイモは茨城産。契約農家からご主人が厳選して買っている。今年は焼き芋がブームとあって、イモの値段も上がって、手に入りにくい品種も出てきているそうだ。
今日のイモは三種類
今日のイモは三種類。紅はるか・シルクスイート・安納芋。せっかく来たんだから三種類買った。アルミ箔でくるんだイモを三本、紙袋に入れてもらった。紙袋には「焼きいも 自然の中で すくすくと育ったおいもを ほっこり おいしく しあげました」と書かれている。
紅はるかは、これから冬が深まるにつれて、どんどん甘みが強くなります。
三種類を食べ比べ
紅はるか・シルクスイート・安納芋(あんのういも)、三種類を食べ比べた。
紅はるか
しっとり系と言われるサツマイモで、2010年に品種登録された。名前の「はるか」は「はるかに甘い」から由来している。外皮は紅色、果肉は黄白色。加熱するとしっとりとした食感になって、甘みが強くなる。あとあじは意外とすっきりしていた。
シルクスイート
しっとり系のサツマイモで、2012年から種苗の販売が開始された新しい品種。外皮は濃い紅色で、クリーム色の果肉が特徴。水分が多く、絹のように滑らかな口当たりから「シルクスイート」と名づけられた。しっとりとした甘みが楽しめた。
安納芋
ねっとり系の代名詞的なサツマイモ。スイートポテトを思わせるねっとした食感は、これまでの焼き芋の概念を一変させた。外皮は淡い褐色、果肉は濃い黄色。とにかく甘い。そして舌にまとわつくようなねっとした食感。これはイモではなく和菓子だ。
今回は、しっとり系と、ねっとり系をいただいたが、どれも甘さが強いという印象だった。個人的には昔ながらのホクホク系が好きなので、今度、ホクホク系のサツマイモを焼いたときに、またおじゃまして食べてみたいと思う。
値段
そらはなの壺焼き芋の値段は、100グラム110円。1本あたり 200円から300円。焼き芋の販売は金曜日と土曜日。販売時間は午後1時半ごろから5時半ごろまで。
焼き芋好きのヒトには、そらはなのつぼ焼き芋、ぜひ一度、食べてみていただきたい。ご主人と焼き芋談義に花を咲かせるのもいい。質問すればご主人が熱く語ってくれる。そらはなの壺焼き芋、ほっこりできること請けあいだ。
冬のお届け物としても喜ばれています。
ネパールチャイと本日のケーキ
せっかくそらはなにうかがったので、長野さんの手作りケーキとネパールチャイもいただいた。本日のケーキはブラウニー。濃厚で甘さ控えめ。長野さんの作るケーキは評判で、ケーキを目当てに通ってくる常連客も多い。
ネパールチャイは、長野さんのご主人が、以前、ネパールに行ったときに、現地で飲んで、あまりのおいさに感動。その味をできるかぎり忠実に再現しているそうだ。これはおいしい。
そらはな代表が絵本を共同出版
そらはな代表の長野津多子さんが、2022年11月に、おもちゃデザイナーの山川和三(やまかわ・かずみ)氏と共同で『みみちゃんのさとやまピクニック』というぬりえ絵本を出版した。1冊1,500円(税込)。ボクも1冊買った。
『みみちゃんのさとやまピクニック』についての問い合わせは、直接、そらはなまで。電話番号 048-940-5097。電話対応は水金土の11時から18時。
観覧車の電動オルゴール
山川氏は御年(おんとし)88歳。現役のおもちゃデザイナーとして活躍されている。そらはなにある観覧車の電動オルゴールは山川氏の作品。そらはなの開店祝いに山川氏がプレゼントしてくれた。そらはなのシンボルにもなっている。
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店舗情報
コミュニティカフェそらはなの住所は埼玉県越谷市花田7-10-3-1F。郵便番号343-0015。場所は、花田苑・正門前の道を新方川方面へ向かって150メートルほど先( 地図 )。営業日は水金土。営業時間は12時から18時。日替わりランチは金土(要予約:前日の15時まで)。ランチタイムは12時から14時。電話番号は 048-940-5097。焼き芋の販売は金・土の午後。