トークタイム

3曲目が終わったところで、トークタイム。

大平 清さん紹介

歓談する大平 清さん

まずは大平さんに質問。

どうしてバーラマを弾くようになったんですか?

トルコ楽器演奏家・大平 清さん

中学3年生のとき、NHKの『シルクロード』という番組で、バーラマを演奏している人たちを見て、心をひかれました。


その後、愛川欽也さんと楠田枝里子さんが司会を務めるフジテレビの人気番組『なるほと!ザ・ワールド』で、トルコを特集する回があって、バーラマにすっかり魅了されてしまいました。
 
高校1年生のとき、たまたま大阪に用事で出かけた友だちが、私のことを思い出して、LPレコードを買ってきてくれたんです。当時、私は島根県の浜田市というところに住んでいたんですけど、私の住んでいる町のレコード屋には、トルコ民謡のレコードなんてなかったので(笑)
 
バーラマは、大学を卒業したあとに買いました。それまではギターを弾いていました。東京の御茶ノ水にある石橋楽器という楽器店の 4階に民俗楽器コーナーがあったんです。でもバーラマはありませんでした。
 
店長さんが、そんなにほしいんだったら、と、バーラマを売っている吉祥寺のお店を教えてくださって、そのお店で買いました。以来、ずっとバーラマを演奏しています。
 
琴演奏者・麻白禮良さん

大平さんは、2022年12月31日(土)に放映された、BSテレ東の音楽番組『おんがく交差点』(民俗楽器の数々と珠玉のコラボ)に出演されました。みなさん、見てくださいましたか。

大平 清さん公式サイト

大平 清さんのプロフィールや演奏活動などについては公式サイトをご覧ください。

麻白禮良さん紹介

歓談する麻白禮良さん

大平さんが、中学生のときにバーラマと出合った、という話を聞いた禮良さん

琴演奏者・麻白禮良さん

私も琵琶の世界に入ったのが中学生のときなんですよ。


中学生のときに、こしがや能楽堂で、現在の師匠の琵琶を弾く姿にあこがれ、そのまま師匠の門を叩いて入門した。大平さんにしても禮良さんにしても自分で道を切り開いていったんですね。
 
大平さんは、生まれと育ちは島根県浜田市。禮良さんは、生まれは群馬県沼田市だが、1歳のときに越谷に引っ越してきて以来ずっと越谷在住。2015年に、勤めていた会社を辞めて、琵琶演奏家としての道に入った。
 
地元・越谷市を中心に「日常とは異なる麻白禮良(ましろ れいら)の世界」を伝えている。禮良さんは琵琶演奏家としてのほかに、ベリーダンサーとしての顔も持っている。

麻白禮良さん公式サイト

禮良さんのプロフィールや活動などについては公式サイトをご覧ください。

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2022年11月3日。麻白禮良さんの琵琶・弾き語りコンサートに行ったときの様子は当ブログ(越谷探訪)の別記事で紹介しています。

演奏タイム

琵琶とバーラマの共演

トークタイムを終えて、3曲続けての演奏となった。
 
4曲目は、トルコのアナトリア地方の民謡で「私を置いて行かないで連れて行って」。大平さんの歌とバーラマの演奏に、禮良さんが絶妙なリズムとタイミングで琵琶の音を乗せると、会場が不思議な空気感に包まれた。
 
5曲目は大平さんのソロで「異国のウグイス」。大平さんは顔に似合わず(おっと失礼)、昭和のムード歌謡コーラスグルーブのボーカルのような甘い歌声だ。
 
そして、6曲目は、「緑の牧草地」という曲で、歌と演奏は大平さん。そこに禮良さんが琵琶で音を合わせる。掛け合いではない。異次元の世界の創造というか、なんとも霊妙な世界だ。

質問タイム

質問に答える麻白禮良さんと大平清さん

6曲目の演奏を終え、小休止というか、質問タイム。
 
「(禮良さんと大平さん)二人で音合わせはやっているんですか?」との質問に、「音合わせは二度ほどやりました」と、禮良さん。

琴演奏者・麻白禮良さん

がっつり合わせたのは先ほどです。何が出るかわからない、そして二度と同じにはできない、その場に居たお客さまだけがお楽しみいただける曲になっています。


なんとも我々凡人には理解できない世界ですな~
 
また、「バーラマのリズムはどうやってとっているんですか?」という質問に、大平さんが答えた。
 
トルコ楽器演奏家・大平清さん

トルコ民謡には、先ほど演奏した『異国のうぐいす』のようなリズムのとれない「ウズン・ハワ」と呼ばれる日本の追分に似たタイプの歌があり、奏者は自由に演奏し、歌を乗せて聴かせます。それとは別に、「クルク・ハワ」と呼ばれるリズミックな音楽があり、さまざまなリズム体系があります。

7曲目|ウスクダラ

『ウスクダラ』を演奏する禮良さんと大平さん

 
7曲目。本日、最後の演奏は『ウスクダラ』

トルコ楽器演奏家・大平清さん

トルコ民謡の中では日本でいちばん有名な歌だと思います。


昭和29年(1957)、江利チエミが歌ってヒットし、同年の『第5回NHK紅白歌合戦』でも歌われた。トルコ語(原語)の歌とバーラマの演奏は大平さん、日本語の歌と琴の演奏は禮良さん。昭和世代なら一度は耳にした曲だ。
 
演奏の様子を YouTube にアップした(上の動画)。演奏時間は 4分42秒。ぜひご覧ください。昭和20年代、30年代生まれのヒトなら「あ~、あの曲ね」と、懐かしがるはず。
 
すばらしい演奏でした~
大団円(だいだんえん)を迎えたと思いきや……。