越谷市東柳田町の朝日屋はそば屋なんだけど中華麺メニューも充実している。しかもうまい。ラーメンを手始めに、朝日屋の中華麺メニュー全7品を食べ尽くす。
朝日屋の中華麺メニュー
朝日屋はそば屋なのに、中華麺メニューの食レポなんて邪道なんじゃない? という声も聞こえてきそうだが、そういう声は無視して、話を進めていく。
朝日屋の中華麺メニューは全7種類
- ラーメン
- みそラーメン
- タンメン
- もやしそば
- ちゃんぽん
- 五目ラーメン
- チャーシューメン
それでは、ラーメンからいただきますか。
ラーメン
朝日屋にはカレーとラーメンのセットメニューもあるが、セットメニューだとラーメンがミニサイズになるので、それぞれ単品で注文した。
ボクら昭和30年代生まれは「大きいことはいいことだ!」という時代に育ったので、小さいものやミニはどうもなんだか性に合わない。ただしミニスカートは別(笑)
懐かしのしょうゆ味
さて、朝日屋は、ずーっと昔からラーメンやってます、というだけあって、懐かしいしょう油味のラーメンだ。具は、チャーシュー・メンマ・海苔・ギザギザの飾り卵・小松菜。それに刻みネギがパラパラッと。
60年前(昭和38年)、小学一年生のとき、生まれ故郷・調布市の競輪場(京王閣)ちかくの中華そば屋で、父といっしょにはじめて食べたラーメンの味によく似ている。当時は「中華そば」と呼ばれ、一杯40円だった。じつにうまかった。
朝日屋のラーメン、なかなかやるじゃないか。
次は何をいただこうかな。
みそラーメン
続いては、みそラーメンをいただいた。
スープの味噌はあっさり味。近ごろのみそラーメンは「濃厚」がもてはやされているが、ボクはやっぱり朝日屋のような「あっさり味」のみそラーメンのほうが口に合う。
具は、たっぷりのもやしに、千切りされたニンジンとキャベツ、そしてニラが少々。肉は豚バラ肉だ。みそラーメンといえば豚ひき肉が定番だが、豚肉好きのボクとしては、豚バラ肉のほうがうれしい。
朝日屋のみそラーメンは、ご飯をいっしょに頼んで、みそラーメンライスにして食べてもうまいかもしれない。今度ためしてみよう。
五目ラーメン
三品目は、五目ラーメンを大盛りでいただいた。
具材は、◇チャーシュー◇伊達巻き◇カマボコ◇シイタケ◇キクラゲ◇メンマ◇ナルト◇菜っ葉◇ニンジン◇豚バラ肉◇キャベツ……。ナント11種類。五目ラーメンならぬ具だくさんの十一目ラーメンだ。
スープはあっさりしたやさしい塩味。旨みもあってうまい。
朝日屋の五目ラーメン、食べ終わって、ほっこりした気持ちになった。
チャーシューメン
四品目はチャーシューメンを大盛りで。
具材は、チャーシュー4枚・伊達巻き・シイタケ・シナチク・ナルト・小松菜・ギザギザの飾り卵、それに刻みネギがパラパラッと載っている。
チャーシューメンの具材に伊達巻きとシイタケが使われているところが、日本そば屋らしくていい。チャーシューは、やわらかすぎず、かたすぎす、肉の旨みがしっかり味わえる。
スープは昭和世代のボクには懐かしいしょうゆ味で、飲むと、ほっとする。朝日屋のチャーシューメンをいただきながら、しばし郷愁にかられた。
叉焼とメンマは自家製
ナント、朝日屋のチャーシュー(叉焼)とシナチクは自家製。そば屋なんだけど、中華麺メニューの具材にも手を抜かないという、そば職人のこだわりを感じる。
ちゃんぽん
五品目は、ちゃんぽんを大盛りで。
朝日屋のちゃんぽんは、ちゃんぽん=いろんな具がまじっている、の意にたがわず、じつに具だくさん。
伊達巻き・玉子・シナチク・ナルト・チャーシュー・カマボコ・なっぱ・もやし・にんじん・豚コマ肉・ニラ・キャベツ・キクラゲ……。計13種類。
スープは濃いめのしょうゆ味で、とろみのある「あん」が、かかっている。
これをハフハフいいながら、上顎をやけどしないように食べたのだが、猫舌のボクは、思わず苦戦し、食べ終わるのに、18分もかかってしまった。
越谷ちゃんぽん
店主の話によると、「『ちゃんぽん』は、長崎ちゃんぽんが名を上げてきて、従来からの蕎麦屋のちゃんぽんめんとごっちゃにされるお客さまが増えたときに『五目あんかけラーメン』に改名しようと考えたことがある」とのことだ。
五目あんかけラーメンとは言い得て妙だが、いっそのこと、「越谷ちゃんぽん」と、命名し、越谷の名物グルメにしてもいいのではないか、とも思う。
タンメン
六品目はタンメン。
具だくさんの器からは、湯気が立ちのぼっている。このうまそうな湯気もタンメンの魅力だ。
ニンジン・ニラ・モヤシ・キャベツ・キクラゲ・豚こま……。彩りもいい。豚こまの脂身が甘くてうまい。キャベツの芯がやわらかい。モヤシのシャキシャキ感もこれまたいい。
ほっとする味
スープをひとくち。
野菜と肉の旨みをたっぷり吸ったスープは、なんともやさしい味だ。ほっとする。このほっとする風味もまたタンメンの魅力だ。
そば屋なんだけど、中華麺もうまい朝日屋、なかなかやりますな~
もやしそば
最後、七品目はもやしそば。
ボクは今までの人生で、もやしそばは避けてきた。どうもなんだか地味な存在で、魅力を感じなかった。
ところが今回、朝日屋のもやしそばを食べてみて、もやしそばに対する今までのボクの考えは、偏見だったことがわかった。
とくにスープがうまかった。野菜や豚肉の旨みがしみこんだスープは、なんともやさしい味だった。
今までずっと無下(むげ)にしてきたもやしそばに心からすまないと思った。
悦ちゃん
朝日屋のもやしそばを食べながら、中学校の三年間、ずっと同じクラスで、二回ほど付け文(つけぶみ)をもらった悦ちゃんをふと思い出した。
地味な存在だった悦ちゃんとは、恋仲になることはなかったが、悦ちゃんはもしかしたらもやしそばのような存在だったのかもしれない。
あれ?
どうして、悦ちゃんが出てきたんだ?
そうそう、朝日屋のもやしそば、なんだかクセになりそうな予感がする。
後記
朝日屋の中華麺メニュー、七品完食。食った、食った。
- ラーメン
- みそラーメン
- 五目ラーメン
- チャーシューメン
- ちゃんぽん
- タンメン
- もやしそば
朝日屋は日本そば屋なんだけど、中華麺も自家製だし、チャーシューとシナチクも自家製。
五目そばとチャーシューメンでは、具材に伊達巻きやカマボコが登場するなど、日本そば屋ならではのこだわりも垣間見られる。
朝日屋の中華麺メニュー、すておけませんな~
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朝日屋|営業情報
朝日屋の住所は埼玉県越谷市東柳田町4-13。場所は、東武伊勢崎線・越谷駅西口から高架下の道を新越谷方面に400メートルほど進んだ右手、変則十字路の角地にある( 地図 )。営業時間は午前11時から午後8時(中休みなし)。定休日は月曜日。電話番号は 048-962-3901 。駐車場は店の横。4~5台駐められる。