2023年11月23日26日。第54回越谷市民文化祭(初日と最終日)に行ってきた。会場は越谷コミュニティセンター(サンシティホール)。会場をまわって写真と動画に納めてきたので、展示作品やステージでの発表会などの様子をお伝えする。
第54回越谷市民文化祭
今年で第54回目を迎えた越谷市民文化祭。市民の成果発表の場として毎年開催される(2020年は中止)。華道・工芸・絵画・書道・俳句・フラワーデザイン・郷土研究などの展示や日本舞踊や手回しオルゴールなどの発表が行なわれる。
受付
総合受付でプログラムをいただく(プログラムは無料)。越谷市民文化祭は出品部門(展示会)と出演部門(発表会)に分かれているので、まずは出品部門から見学することにした。
生け花がお出迎え
1階パブリックホール前では、生け花が出迎えてくれた。越谷市華道協会のみなさんの作品。
絵画|森のパンセ・再生
1階パブリックホールに展示させている生け花の横に、第54回市民文化祭のポスターやパンフレットの表紙に使われている絵画「森のパンセ・再生」が展示されていた。制作者は越谷美術協会・高橋敏彦さん。
出品部門
出品部門の会場は、展示ホール・パプリックホール・ギャラリー・小ホールホワイエ・大ホールホワイエの5箇所。
展示ホール
展示ホールの出品は◇絵画◇郷土研究◇書◇俳句◇フラワーデザイン◇華道――。
絵画
絵画は、越谷美術協会の方々と個人での出品。油彩画・水彩画・日本画・ミクストメディア・木版画……。
郷土研究|越谷市郷土研究会
郷土研究は、越谷市郷土研究会会員による研究発表(展示)。全8編
- 越谷市の最北「平方村」について
- 椿割塚(つばきわりづか)
- 越谷市内の女性の院号
- 観照院の杵人型青面金剛像庚申塔
- 新方川の橋
- 「寛文二年(一六六二)二童子付き庚申塔」は「二猿付き庚申塔」である可能性が高い
- 十万庵遊歴雑記に見る江戸時代の越谷
- 綾瀬川の藻刈について
(資料)郷土研究・展示作品紹介
パネルでは、各研究の概要が展示されていて、パネル前の受付に、全研究(8編)が掲載された資料(郷土研究・展示作品紹介)が置かれていたので、一冊、いただいた。
書
書は、越谷市書道連盟の方々と個人での出品。作品は漢字・かな・漢詩・唐詩・百人一首・調和体・硬筆……など。
俳句
俳句は、越谷俳句連盟に所属している◇閏埼玉句会◇緋の会◇きたみ草――などの方々からの出品。中でも「男子校履を投げ合ひ卒業す」(牛込はる子)「これ迄の苦労気にせず鰯雲」(磯崎幸)という句が心にとまった。
フラワーデザイン
フラワーデザインは越谷市デザイン連盟の方々の作品が展示されいた。
華道
流派は、池坊・池坊宝生流・小原流・古流松草派・草月流・松風花道会・成月流華道……。
ギャラリー
ギャラリーでの出品は写真と華道・フラワーデザインの大作。
写真
写真は、越谷市写真協会と越谷ファミリータウン・デジカメサークルの方々の作品。夜明けまえ・鱗雲・夕日の着陸・雨の日・「おみこし」・花魁と夕涼み・至福の時……。
大作|フラワーデザイン・華道
フラワーデザインの大作と華道。フラワーデザインは越谷市デザイン連盟。華道は越谷市華道教協会(池坊・池坊宝生流)の作品。
小ホールホワイエ
小ホールホワイエには、交流掲示板が設けられていた。
大ホールホワイエ
大ホールホワイエは工芸作品の展示と工芸体験。
工芸
出品されているのは、◇革工芸◇籐工芸◇トールペイント◇デコバージュ◇パッチワーク◇ネオステンド・アート◇アメリカン・フラワー◇水引工芸◇グラスリッツェン◇和紙人形◇押し花◇切り絵◇パーチメントクラフト◇創作和紙人形◇ハワイアンキルト◇陶芸……。
籐工芸
革工芸
陶芸
創作和紙人形
遊女阿古屋(※)の創作和紙人形。
※ 平安時代末期の武将・平景清(たいらのかげきよ)の愛人。京都五条坂の遊女で、近松門左衛門作「出世景清」や文耕堂・長谷川千四合作「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」などに登場する(出典:JapanKnowledge)
工芸体験
工芸体験は◇お花のブローチ◇帽子のブローチ◇ガラスのアクセサリー◇折り紙~飛び出るお花……の制作(無料)
出演部門
出演部門の会場は大ホールと小ホール。および第一会議室(演芸)と第四会議室(囲碁)
大ホール
大ホールは、ハワイアン・日本舞踊・ダンスムーブメント・合唱・独唱・社交ダンス・洋舞踊・和太鼓……などの発表。
ハワイアン
越谷市ハワイアン連盟のみなさんがたの演舞。
小ホール
小ホールでは、民謡・民族舞踏・手回しオルゴール・ギター・フルート・ヴァイオリン・プサルタリー・古武道・邦楽・詩吟・演劇・相撲甚句・カラオケなどの発表。
手回しオルゴール
四日目(最終日)、小ホールで行なわれた手回しオルゴール。演奏者はオルガニート(R)奏者の武田知絵美(シーコーム〔C-comb.〕)さん。オルガニート(R)とは手回しオルゴールのこと。
曲目は「会いたくて」(Ado)「ジムノペディ」(エリック・サティ)「アイドル」(YOASOBI)「フライディ・チャイナタウン」(泰葉)「ジャンボリミッキー!」(マルコ・マリナンジェリ)の全5曲。
追加演奏として、四日前に亡くなった武田さんの恩師をしのんで「遠き山に日は落ちて」が披露された。
演奏の様子は動画に収めて YouTube にアップした(上の動画)。再生時間は約23分。
オルガニート(R)奏者・武田知絵美さん
武田知絵美さんは越谷技博2021で手回しオルゴール講座の講師を務めました。講座の様子は本ブログの別記事にまとめてあるので、ぜひご覧ください。
2021年11月10日。越谷技博の講座「手回しオルゴールの世界」に参加した。講師はオルガニート(手回しオルゴール)演奏家・武田知絵美さん。手回しオルゴールの仕組みを学んだあとは自作の曲カードづくりにも挑戦。コーヒータイムにはミニ演奏会もあり、オルガニートの音色に魅了された。
後記
じつは今回、ボクも越谷市民文化祭に「郷土研究の部」で、作品を出品した。NPO法人・越谷市郷土研究会に在籍していることもあって、「観照院の杵人型青面金剛像庚申塔」という拙稿を発表させていただいた。
今までは「鑑賞」する側だったが、今回は「出品者」の立場にもなった。胸を張れるような内容ではないので、正直、恥ずかしい、というのが素直な感想である。来年の越谷市民文化祭は、鑑賞するだけにしたいと思う。