2022年11月17日18日。第53回越谷市民文化祭(初日と二日目)に行ってきた。平日ながら会場の越谷コミュニティセンター(サンシティホール)には多くの人が訪れていた。第53回越谷市民文化祭の出品部門と出演部門をまわって写真と動画に納めてきたので、展示作品やステージでの発表会などの様子をお伝えする。
第53回越谷市民文化祭
今年で第53回目を迎えた越谷市民文化祭。市民の成果発表の場として毎年開催される(2020年は中止)。華道・工芸・絵画・書道・俳句・フラワーデザイン・郷土研究などの展示や日本舞踊や手回しオルゴールなどの発表が行なわれた。
受付
総合受付でプログラムをいただく(プログラムは無料)。越谷市民文化祭は出品部門(展示会)と出演部門(発表会)に分かれているので、まずは出品部門から見学することにした。
生け花がお出迎え
1階パブリックホール前では、生け花が出迎えてくれた。越谷市華道協会のみなさんの作品。
絵画|龍王峡
1階パブリックホールに展示させている生け花の横に、第53回市民文化祭のポスターやパンフレットの表紙に使われている絵画「龍王峡」が展示されていた。「龍王峡」は越谷美術協会・小澤俊二さんの作品。
出品部門
出品部門の会場は、展示ホール・パプリックホール・ギャラリー・小ホールホワイエ・大ホールホワイエの5箇所。
展示ホール
展示ホールの出品は◇書◇絵画◇郷土研究◇俳句◇フラワーデザイン――。
書
書は、越谷市書道連盟・水筆書道会の方々と個人での出品。作品は漢字・かな・漢詩・唐詩・近代詩・調和体・硬筆……など。
絵画
絵画は、越谷美術協会の方々と個人での出品。日本画・油彩画・水彩画・木版画・パステル画・……。
郷土研究|越谷市郷土研究会
郷土研究は、越谷市郷土研究会会員による研究発表(展示)。全8編。
- 平方浅間神社の成立背景
- 越谷市内の虫追い
- 変わり種の庚申塔の日月の列挙
- 越谷市内にある変った書体の文字塔
- 越ヶ谷御殿について
- 浄安用水(堀)
- 越谷特産の山東菜
- 浄山寺の地蔵菩薩立像
(資料)郷土研究・展示作品紹介
パネルでは、各研究の概要が展示されていて、パネル前の受付に、全研究(8編)が掲載された資料(郷土研究・展示作品紹介)が置かれていたので、一冊、いただいた。
俳句
俳句は、越谷俳句連盟に所属している◇関の会◇緋の会◇きたみ草――などの方々からの出品。中でも「青鬼灯意志のかたさにふれてみる」(八尋信子)「梅干してこの家の味となりにけり」(磯崎幸)という句が心にとまった。
フラワーデザイン
フラワーデザインは越谷市デザイン連盟の方々の作品が展示されいた。
ギャラリー
ギャラリーでの出品は写真とフラワーデザイン・華道の大作。
写真
写真は、越谷市写真協会と越谷ファミリータウン・デジカメサークルの方々の作品。水滴・天の川・夕暮れの丹頂・春の淡雪・初夏の彩り・駅前夜景・はかり屋・伝統を守る・静寂・川廻しの洞窟・藤棚の遊歩道……。
大作|フラワーデザイン・華道
フラワーデザインの大作と華道。フラワーデザインは越谷市デザイン連盟。華道は越谷市華道教協会(龍生派・草月流)の作品。
小ホールホワイエ
小ホールホワイエでは、越谷市華道協会の方々の作品が展示されていた。
華道
流派は、龍生派・草月流・松風花道会・古流松草派・池坊・池坊宝生流・松風花道会・小原流・成月流華道・瑞鳳古流・古流大観流……。
大ホールホワイエ
大ホールホワイエは工芸作品の展示。
工芸
出品されているのは、◇革工芸◇籐工芸◇トールペイント◇デコバージュ◇パッチワーク◇ネオステンド・アート◇アメリカン・フラワー◇水引工芸◇グラスリッツェン和紙人形◇押し花◇切り絵◇パーチメントクラフト◇創作和紙人形……。
切り絵
パッチワーク
アメリカンフラワー
革工芸
創作和紙人形
鏡獅子(※)の創作和紙人形。
※ 小姓(こしょう)の弥生(やよい)が将軍の前で踊りを披露し、飾られた獅子頭を手にすると獅子の精が乗り移る、という長唄舞踊(ながうたぶよう)の代表的な演目。春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)が正式名。鏡獅子(かがみじし)は通称。
出演部門
出演部門の会場は大ホールと小ホール。および第一会議室(演芸)と第四会議室(囲碁)。
大ホール
大ホールは、ハワイアン・日本舞踊・ダンスムーブメント・合唱・独唱・社交ダンス・洋舞踊・和太鼓……などの発表。
日本舞踊
日本舞踊演舞。演目は菊見・黒田節・ひえつき父娘雲・雨情話……他。
小ホール
小ホールでは、民謡・民族舞踏・手回しオルゴール・ギター・フルート・ヴァイオリン・プサルタリー・民謡・邦楽・詩吟・カラオケなどの発表。
手回しオルゴール
(二日目)小ホールで行なわれた手回しオルゴール。演奏者はオルガニート(R)奏者の武田知絵美さん(オルガニートとは手回しオルゴールのこと)。曲目は武田さんのオリジナル曲「草原からの手紙」と、「さんぽ~となりのトトロより」(久石譲)「モネとマティス(仮)~日曜美術館より」(作曲者不明)、ヘンデルの「パッサカリア」の全4曲。演奏の様子は動画に収めて YouTube にアップした(上の動画)
オルガニート(R)奏者・武田知絵美さん
武田知絵美さんは越谷技博2021で手回しオルゴール講座の講師を務めました。講座の様子は本ブログの別記事にまとめてあるので、ぜひご覧ください。
2021年11月10日。越谷技博の講座「手回しオルゴールの世界」に参加した。講師はオルガニート(手回しオルゴール)演奏家・武田知絵美さん。手回しオルゴールの仕組みを学んだあとは自作の曲カードづくりにも挑戦。コーヒータイムにはミニ演奏会もあり、オルガニートの音色に魅了された。
民謡
(初日)越谷市民謡協会のみなさんによる民謡の発表会が行なわれていた。
邦楽
(二日目)邦楽は、越谷市邦楽協会のみなさんによる演奏。上の写真は、唄・箏(本手・替手)・尺八による「嵯峨の秋」。美しい音色だった。
プサルタリー
(二日目)上の写真は、プサルタリーの会のみなさんによる演奏。曲目は「恋は水色」「虹の彼方に」「賛美歌メドレー」「シバの女王」。はじめて聴くプサルタリーの音色はなかなか耳に心地よかった。
後記
じつは今回、ボクも越谷市民文化祭に「郷土研究の部」で、作品を出品した。NPO法人・越谷市郷土研究会に在籍していることもあって、「越谷市内にある変った書体の文字塔」という拙稿を発表させていただいた。
今までは「鑑賞」する側だったが、今回は「出品者」の立場にもなった。胸を張れるような内容ではないので、正直、恥ずかしい、というのが素直な感想である。来年の越谷市民文化祭は、鑑賞するだけにしたいと思う。