今回は何を食べようか
二日後の10月26日・火曜日。再びパーラー鯉へ行った。今回は何を食べようか。何しろパーラー鯉のメニューは飲食あわせると全部で115種類もあるからなぁ……。しかもどれもそそられるものばっかりだし。
悩んだあげく、今回は、チョコレートパフェとポークカツレツセットに決めた。
落ち着く店内
しかしパーラー鯉の店内は落ち着く。純喫茶の雰囲気もあって、昭和世代にはなんとも居心地がいい。名曲喫茶、歌声喫茶、ジャズ喫茶、シャンソン喫茶……。昭和の時代、「喫茶」という言葉には、どこかおしゃれな響きがあった。同伴喫茶、ノーパン喫茶、なんていうのもあったっけ(笑)
日本における「喫茶文化」について考察していると――
ポークカツレツが運ばれてきた
パーラー鯉では、とんかつと呼ばずにポークカツレツと呼んでいる。「カツレツ」という言葉にはどこかハイカラな雰囲気がただよう。
これがパーラー鯉のポークカツレツだ
運ばれてきたパーラ鯉のポークカツレツをあらためて眺めてみると、どこかハイカラなにおいがする。そして旨そうなにおいがする。ハイカラは置いておいて、さっそく旨そうなトンカツ、じゃなかった、ポークカツレツをいただくことにしよう。
まずはポークカツレツにソースをかけて、カラシを塗って、ライスには塩を少々ふりかけて……。
それではいただきま~す!
まずはひとくち。うま~い!コロモはカリカリ。肉は、やわらかすぎず、かたすぎす。かむと弾力があって、肉のうまみがしっかり味わえる。脂も甘くてうまい。専門店のポークカツレツとしてもじゅうぶんいける。パーラー鯉の厨房を仕切っているご主人の腕に脱帽。
ちなみにカツレツとトンカツの違いだが、コロモがカリカリなのがカツレツ、サクサクなのがトンカツ、という説をボクはとっている。が、確証はない。
食後のコーヒーでひとやすみ
ポークカツレツセットには、コーヒーが付いている。食後のコーヒーでひとやすみ。チョコレートパフェが来るのをワクワクしながら待った。
真打ちのチョコレートパフェ登場!
よっ!待ってました。日本一!真打ちのチョコレートパフェが運ばれてきた。
前回はフルーツパフェをいただいたが、チョコレートパフェもフルーツパフェに負けず劣らず美しいお姿。これはもうデザートというより芸術作品だ。この芸術作品を作ったのはパーラー鯉のご主人。先ほどのポークカツレツを作った人と同一人物、というのにも驚く。
フルーツパフェもそうだったが、チョコレートパフェもこのままずっと眺めていたい。
見てるだけで胸がときめいちゃう
上からも眺めてみる。これまた美しい。チョコアイス・バニラアイス・みかん・サクランボ・生クリーム・チョコレートソース……。そしてパーラー鯉のパフェには欠かせない黄緑色のアンゼリカ。もう見てるだけで胸がときめいちゃう。食べちゃいたいくらい愛(いと)おしい。
「早く食べて~」と、チョコレートパフェがボクにささやいたので、据え膳食わぬは男の恥、鼻息荒く、おいしくいただいた。