2024年5月17日。越谷市大林(旧大林村)の石仏と石塔を調査した。宮内庁埼玉鴨場の正門前を起点に◇大林寺◇野島浄山寺の道しるべ跡◇大林香取神社…の三箇所をめぐった。
大林の石仏
今回調査したのは越谷市大林の西部(海道西)。元荒川の左岸、大林の西部に広がる大林河畔砂丘(※1)に位置している。
旧大林村(現在の大林)は、地内の中央を南北に日光街道が走り、街道をはさんで、西を海道西、東を海道東、と、分けられていた。
※1 越谷市内には、元荒川の曲流(曲流跡)沿いに、五つの河畔砂丘(かはんさきゅう)があり、今回めぐった大林地区西部(海道西)は、大林河畔砂丘の一画にある。
関連文献
越谷市内の河畔砂丘については、越谷市郷土研究会の秦野秀明氏が、「河川の造った地形―越谷市内の河畔砂丘と自然堤防」で詳しく論考している。リンク先を以下に示す。
http://koshigayahistory.org/160228_bgs_hh.pdf
調査箇所
調査したのは次の三箇所
- 大林寺
- 野島浄山寺の道しるべ跡
- 大林香取神社
起点|埼玉鴨場
午前11時15分。宮内庁埼玉鴨場の正門前を起点に調査開始。
埼玉鴨場は、明治41年(1908)に、皇室用の御猟場として開設された。広さは約12ヘクタール、東京ドーム2.5個分。皇太子(大正天皇)の行啓(ぎょうけい)を迎えて初猟が行なわれ、以来、国内外の賓客をもてなす特別な場所として、現在に至っている。
移動|旧日光街道
埼玉鴨場の正門前から旧日光街道(県道325号)に出て左へ。150メートルほど歩いて、丁字路を左折。
大林寺へ
前方十字路右手に、最初の目的地、大林寺(だいりんじ)のブロック塀が見える。