越谷市向畑(むこうばたけ)にある米市場おおぬき(大貫米穀店)の揚げ餅がおいしいと紹介され、2022年9月22日、さっそく買いに行った。店頭に並んでいた揚げ餅は三種類。すべて自家製。どれもメチャクチャ旨かった。こしがや愛されグルメに推薦したいほどだった。

悪魔の揚げ餅

珈家のカウンター席

米市場おおぬき(大貫米穀店)の揚げ餅は、下間久里(しもまくり)にある行きつけの自家焙煎珈琲店・珈家(かや)のマスターが教えてくれた。

珈家のマスター

須藤さん、旨い揚げ餅を作ってる米屋が向畑(むこうばたけ)にあるんだけど、行ってみる? 値段も安いし。そのかわり悪魔の揚げ餅だから、袋をあけたら最後、一気に全部食べちゃうよ。


旨い揚げ餅と聞いて黙っていられるはずはない。
 
珈家のカウンター席で、優雅にエチオピア産のゴルポタという浅煎りのコーヒーを飲んでいたボクは、もういてもたってもいられなくなり、ゴルポタを一気飲みし、ただちに車で米市場おおぬきへと向かった。
 
珈家から米市場おおぬきまでは車で 5分ほど。

米市場おおぬきに到着

米市場おおぬき(大貫米穀店)

米市場おおぬき(大貫米穀店)に到着。「米」と黒字で大きく書かれた黄色い看板が目印だ。ここかぁ……。以前、石仏調査で向畑をめぐったときに、この黄色い看板が目に止まったのを思い出した。

車を駐める

敷地内に車を駐める。車は 8台ぐらいは駐められそうだ。

店内へ

米市場おおぬき|外観

外観は米屋というよりも農産物直売所といった感じだ。入口の横にはピンク色のベンチとサイドテープルも置かれていて、なかなかおしゃれ。

店内はお米のいい香り

米市場おおぬき|店内

お店に入った。店内はかなり広い。精米したてのいい香りがする。お米屋さんのにおいだ。米も全国のブランド米が売られている。コシヒカリに、あきたこまちに……、おっと、今回は米を買いにきたんじゃなかった。
 
目的の揚げ餅はと……。

旨そうな揚げ餅だ~

揚げ餅コーナー|米市場おおぬき

あったあった、レジの横に。木箱にぎっしり並んでいる。お~、これは旨そうな揚げ餅だ。もう見るだけで分かりますね。絶対うまいやつですよ、これ。
 
珈家のマスターが「悪魔の揚げ餅だよ」と言った意味が分かる。「早く買って~」と、悪魔がささやいている。もうこれは悪魔に魂を売るしかないな。
 
と、そこに、奥さまが倉庫から出てきた。やさしそうな女性だ。とてもこのヒトが悪魔と契約しているとは思えない。もしかしたら魔女か? って、そんなわけね~だろ!
 
下間久里の自家焙煎珈琲店・珈家(かや)のマスターの紹介で来ました、と伝えたところ、「あらうれしい。ありがとうございます」と、満面の笑みで喜んでくれた。
 
やっぱりこのヒトは悪魔じゃないな、魔女でもない(だから違うって言ってるだろーが)
 
えーと、何だっけ?
 
そうそう揚げ餅です、揚げ餅を買いに来たんです。

揚げ餅は三種類

木箱に並んでいる揚げ餅は三種類。もち米 100 パーセントのしょうゆ味と塩味、それと、もち米とうるち米を 50 パーセントずつブレンドしたしょうゆ味。どれも 200 グラムで、値段は 300円。しかも税込。
 
えっ? ホントに 300円でいいんですか?

しょうゆ味|もち米

揚げ餅|しょうゆ味

まずは、しょうゆ味。もち米 100 パーセント使用。米市場おおぬきで、いちばん出るのは、このもち米を100パーセント使った、しょうゆ味の揚げ餅だそうだ。
 
ご主人と奥さまに話をうかがった。

揚げ餅は夫婦二人三脚で

米市場おおぬきのご夫婦

揚げ餅は、ご主人と奥さまが二人で作っている。

すべて手作業

切り餅

まず、もち米をついてのし餅にする。餅が冷めたら包丁で薄く切っていく。そうしたら、一枚一枚ていねいに並べて、じっくり乾燥させる。乾燥させたら奥さま厳選の油で揚げ、しょう油や塩で味付けをする。
 
これはかなり手間のかかる作業だ。「すべて手作業なので量産はできませんねぇ」(奥さま)「けっこうたいへんな作業だから、いつまで続けられるかなぁ……」(ご主人)
 
「でもお客さんが喜んでくれるからね」と、ご夫婦が笑った。

塩味|もち米

揚げ餅|塩味

続いて、もち米を 100 パーセント使った塩味。やや茶色がかった胡桃色(くるみいろ)をしたしょう油味に対し、塩味のほうは、練色(ねりいろ)というか、白みがかった淡い黄色をしている。もうたまりませんな~

しょうゆ味|ブレンド

揚げ餅(しょうゆ味)ブレンド

そしてこちらは、もち米とうるち米を 50 パーセントずつブレンドした、しょうゆ味の揚げ餅。ブレンドの揚げ餅は歯ごたえがいいとのこと。これもまた旨そうだ。

ではお会計を

揚げ餅

さて、とれを買おうかな、って、迷うことなく、三種類全部買った。この揚げ餅を紹介してくれた珈家のマスターにもお礼の気持ちとして買っていくか、もちろん全種類ね。
 
珈家のマスターとだったら二人で木箱の中の揚げ餅を全部食べ尽くせそうだが、って、いくらなんでもそれは無理か。
 
ではお会計を。300円の揚げ餅が全部で 6袋ですので、300 掛ける 6 で 1,800円になります。1,800円って税込ですよね。はい、税込です。
 
ホントにいいんですか? いいんです! ということで、1,800円払って、米市場おおぬきをあとにした。

また買いに来ますね~

米市場おおぬき(看板)

奥さま、ご主人、また買いに来ますね~
 
さてと、珈家のマスターに揚げ餅を届けに行くか。

ちょっとした届け物にも最適

米市場おおぬきの揚げ餅

珈家に戻って、米市場おおぬきで買った揚げ餅をマスターに届けた。

珈家のマスター

お~!ありがとうございます。いいんですか、なんだか申しわけないですね。さっそくあとでいただきます。でも袋をあけちゃうと全部食べちゃうしなぁ……。


珈家のマスターの喜ぶ顔を見て思ったんだけど、米市場おおぬきの揚げ餅、ちょっとした届け物にいいかも。

店舗情報

米市場おおぬきの揚げ餅

米市場おおぬき(大貫米穀店=おおぬきべいこくてん)の住所は埼玉県越谷市向畑1090( 地図 )。向畑の読み方は「むこうばたけ」。郵便番号は 343-0007。営業時間は午前9時から午後7時。定休日は日曜日と月曜日(連休)。車は敷地内に 8台ほど駐められる。ホームページはない。SNS もやっていない。電話番号は 048-974-2340(営業日の営業時間内のみ対応)

追記|三種類を食べ比べ

米市場おおぬきで買った揚げ餅

家に帰って、米市場おおぬきで買った三種類の揚げ餅を食べ比べた。結論から言うと、予想どおり全部うまかった。甲乙つけがたし、とは言わないか、三種類だから、甲乙丙つけがたし、か。

しょうゆ味|もち米

しょう油味の揚げ餅

しょう油味はとにかく香りがいい。袋をあけるとしょう油のにおいが部屋じゅうに広がった。この香りのよさがしょうゆ味の醍醐味だ。
 
食感はサクサク。このサクサク感も揚げ餅の魅力。ただし、ボクのようにトシをとってくると、歯と歯の間に揚げ餅がくっついてしまうのが難点といえば難点……。
 
二つほど食べたところで、「早く全部食べて~」と、悪魔のささやきが聞こえてきたが、自宅に飾ってある大相模不動尊・大聖寺の護摩札をかざし、なんとか悪魔のささやきから逃れることができた。
 
ホント、揚げ餅の魔力は恐ろしい。

塩味|もち米

塩味の揚げ餅

塩味の袋をあけるとお米の甘い香りがした。
 
建国二千年来、瑞穂の国(みずほのくに)の祖先たちによって受け継がれてきたこの甘い香りは日本人が誇るべき食文化の象徴だ、と、話が壮大になってしまうほど、いい香りだ。
 
ひとくちいただく。しょう油味よりサクサク感がある。塩のあんばいもこれまたいい。米だけではなく塩もいいものを使っているがわかる。
 
食感と香りをより楽しみたいなら塩味かな。

しょう油味|ブレンド米

しょう油の揚げ餅(ブレンド米)

最後に、もち米とうるち米を 50 パーセントずつ配合し、しょう油で仕上げたという揚げ餅をいただいた。もち米だけで作った揚げ餅よりもかなり堅い。サクサク感はない。堅焼きせんべいの食感だ。
 
もち米とうるち米の旨みがギュッと凝縮されている。しょう油の風味もいい。歯ごたえと米の旨みが楽しめる。これは、やみつきになること請けあい。

こしがや愛されグルメに推薦したい

しょう油の揚げ餅(ブレンド米)

いやあホントどれも旨い揚げ餅だった。こしがや愛されグルメに推薦したいほど。
 
だけど、夫婦二人でほそぼそと作っているので、ヘタに知れ渡って、開店時間と同時に売れ切れちゃうほど人気店になったりしたら、ご夫婦もたいへんだろうし、ボクだって、食べられなくなっちゃうしね。
 
やっぱりここはナイショにしておいたほうがよさそうだ。
 
そうだ、思い出した。「来月は、山形県産のヒメノモチというもち米で、揚げ餅を作るんですよ」と、米市場おおぬきの奥さまがおっしゃっていたので、これはぜひとも買いに行かないと~