2022年2月24日・木曜日に予定されていた越谷市観光協会主催のイベント「観光ぶらっとこしがや~越谷梅林公園エリアを巡る」が、埼玉県まん延防止等重点措置の延長によって中止になった。参加予定だったボクは、当日、ひとり観光ぶらっとこしがやを敢行。越谷梅林公園周辺の散策スポットをひとりで巡ってきた。

ひとり観光ぶらっとこしがや|2022年2月24日

お知らせ文

毎回楽しみにしている「観光ぶらっとこしがや」。当日まであと一週間。わ~い、楽しみだ~。と思っていた矢先、越谷市観光協会から中止の連絡が入った。ふつうは、え~、うっそ~、そのウソほんと!じゃあまた今度、楽しみにしてますね~、となるが、ブログ「越谷探訪」管理人のボクとしては、はい、わかりました、というわけにはいかない。
 
「越谷探訪」緊急スタッフ会議を開き(といってもスタッフはボク一人だが)、ひとり観光ぶらっとこしがやを行なうことを満場一致で可決した。
 
そして当日――

出発|北越谷駅西口

北越谷駅西口

集合場所は北越谷駅西口交番前。集合時間は午前10時。「出席をとります」「須藤さん」「は~い!」。主催者とガイドも兼ねたボクは、参加者一名(ボクのこと)との顔合わせを終えた。

案内役のけんちゃん

今日の行程は、本日、予定されていた越谷市観光協会主催の「観光ぶらっとこしがや」で、訪れたであろう8箇所の散策スポットを歩きます。


それでは、
ひとり観光ぶらっとこしがや
初春の梅林公園を巡る
 
行ってきま~す!
 
ということで、まずは宮内庁埼玉鴨場へ

旧日光街道から大袋方面へ

旧日光街道(埼玉県道325号)

北越谷駅西口から東武伊勢崎線・下り線側のガード下沿いの道を大袋駅方面へ向かって歩く。旧日光街道(埼玉県道325号)に出て直進。250メートルほど歩いてT字路を左に曲がる。

宮内庁埼玉鴨場

埼玉鴨場

正面に見える黒い門は、宮内庁埼玉鴨場の正門。外部を遮断するように建てられている。この鴨場(埼玉鴨場)は、鴨の飛来が少なくなった東京浜離宮の代替として、明治41年(1908年)に、皇室用の御猟場として建てられた。
 
元溜(もとだまり)と呼ばれる池には、毎年3,000羽を超える野鴨などの渡り鳥が越冬のために飛んでくるという。鴨場は宮内庁が管理。鴨の狩猟期間(11月中旬から翌年2月中旬)に、国内外の賓客の接待の場として使われている。

正門

埼玉鴨場の正門

そにれしてもいかめしい門構えだ。

案内役のけんちゃん

埼玉鴨場は、一般公開されていませんが、埼玉県在住者を対象に、一年に二回、見学会が行なわれています。宮内庁管轄の鴨場は、越谷市の「埼玉鴨場」と、千葉県市川市の「新浜鴨場」の二箇所あります。


続いて大林寺へ

移動|旧日光街道

旧日光街道に戻って左へ進む。十字路を左に折れて、突き当たりの路地を右折。50メートルほど歩くと前方左手に大林寺が見えてきた(上の写真の黄色い丸印)

如意輪観音

如意輪観音|墓標

大林寺手前にある墓地の入口で見つけた如意輪観音(墓標)。吸い込まれそうなほど妖艶。

大林寺

大林寺|越谷市

大林寺(だいりんじん)に到着。越谷市大林29-1。創建年代は不詳。曹洞宗の寺院で、戦前までは尼寺だった。

大乗妙典供養塔

大乗妙典養塔

山門前の右手にある石塔は、大乗妙典(だいじょうみょうてん)供養塔。造塔は江戸中期・寛保元年(1741)。主銘に「奉読誦大乗妙典一千部供養塔」。脇銘に「寛保元辛酉辛酉三月十七日」「武州崎玉郡新方領大林村」などの文字が見える。

案内役のけんちゃん

大乗妙典とは、法華経(ほけきょう)と呼ばれている仏教の経典で、この石塔は、大乗妙典を千回、読誦(どくじゅ)した記念に建てられたものです。


この供養塔は地面から掘り出されたそうだ。
 
『越谷ふるさと散歩(上)』越谷市史編さん室(昭和54年8月2日発行)134頁に、「(この大乗妙典養塔は)街道修理のときに地中から掘り出されたものといわるが、なぜ当所に埋められたかは不明である」と書かれている。
 
大林寺は墓参以外では入山できないので、見学は、これにて終了。

移動|旧日光街道~大野島越谷線

信号|旧日光街道~大野島越谷線

大林寺をあとに、旧日光街道に戻って北へ進む。100メートルほど歩くと信号にぶつかる。旧日光街道とは、ここでお別れ。信号を左に曲がって、大野島越谷線(埼玉県道325号)を歩く。

大野島越谷線

大野島越谷線

道なりに進むと、左手に越谷梅林公園が見えてきた。

越谷梅林公園

大野島越谷線

10時30分。越谷梅林公園に到着。梅の開花状況は、開花が始まった、といったところか。今年は、3月上旬ごろに見ごろを迎えると思われる。

梅林公園の歴史

越谷梅林公園|入口

越谷梅林公園の敷地は約2万平方メートル。白梅・紅梅など約40種300本が植えられている。この周辺(大林・大房地区)では、梅の生産が盛んだったが、昭和50年代(1975年)ごろから宅地化が進んで梅林が激減。
 
「梅の名所を残したい」と、越谷市が用地買収して、昭和63年(1988年)2月に「越谷梅林公園」として開園。現在に至っている。毎年、三月には梅まつりが行なわれ、地元・大袋地区の団体による催しや模擬店などで、多くの花見客が訪れる。

梅まつり

梅まつり|越谷梅林公園

今年(2022年)の梅まつりは残念ながら中止。ちなみに、去年(2021年)とおととし(2000年)も中止になった。上の写真は2019年に行なわれた梅まつりの様子。

かつては桃の産地だった

越ヶ谷の梅|錦絵

案内役のけんちゃん

江戸時代、このあたり(大林・大房・袋山)は桃の産地でした。小金井の桜(東京都小金井市)、杉田の梅(神奈川県横浜市)と並んで、越谷の桃は、江戸近郊の花見三名所のひとつにも数えられていました。また、越谷の桃の風景は錦絵にも描かれています。(※1)

※1 江戸時代末期に活躍した浮世絵師の歌川広重は、越谷の桃の風景を錦絵に残した。初代・広重は『冨士三十六景』に、「武蔵越かや(こしがや)在」として、富士山を背景に越谷の桃を描いた(上記画像・資料1)。二代目・広重も『名所三十六花撰』の中で、越谷の桃を描いている(上記画像・資料2)。

開花風景|2022年2月24日

白梅

白梅は咲き始め

紅梅

紅梅は見ごろ

越谷梅林公園|園内

10時50分。越谷梅林公園の散策を終える。