2021年10月9日・土曜日。旧日光街道越ヶ谷宿を考える会主催・重陽の節句(ちょうようのせっく)大人のひな祭り~まちあるきガイドツアーに参加した。越谷駅東口周辺(旧日光街道沿い)の宿場町の面影を残す商家や歴史的建造物をはじめ重陽の節句展、蔵を再生したコミュニティ施設など越ヶ谷宿の新旧スポット20箇所を約1時間半かけて巡った。
日光街道 越ヶ谷宿 重陽の節句
2021年で5回目を迎えた「日光街道 越ヶ谷宿 重陽の節句」。開催期間は10月9日(土)10日(日)の二日間。今年も昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症予防のために規模を縮小して開催された。行なわれた催しは、まちあるきガイドツアーをはじめ会田人形店の重陽の節句展、糀屋の菊・段飾り・吊し雛展示、こうじや音楽館のコンサート・お話会など。
「菊の節句」とも呼ばれ、9月9日に、菊を使って不老長寿を願う日本古来の風習。雛人形を飾ったり、菊の薬効成分を含んだ水や菊酒を飲んだりして、健康や長寿を願う行事で、「後の雛」(のちのひな)「大人のひな祭り」とも呼ばれる。
まちあるきガイドツアー|集合
集合は越谷駅東口・ガーヤちゃんの蔵屋敷前。
受付
受付開始は午前9時45分。参加費500円。ガイドツアー参加者札とパンフレットが配られた。今回はマスク着用なので、ガーヤちゃん藍染めマスクで参加した。
出発前挨拶
参加者は12人。案内人3人。ガイド担当の旧日光街道越ヶ谷宿を考える会・代表の畔上順平氏が越ヶ谷宿の現状について解説。同会・安田氏から本日の行程が説明されたあと、10時10分、ツアー出発。
越谷市内では、コロナ過の影響で、ほぼすべての主要なイベントが中止・延期になっていたが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の解除に伴い、埼玉県における段階的緩和措置等に基づく協力要請を踏まえ、感染予防対策を講じたイベントについては実施されることになった。今回の「日光街道 越ヶ谷宿 重陽の節句」と、まちあるきガイドツアーは、それを受けての開催となった。
越ヶ谷駅開設記念碑
最初に訪れたのは、越谷駅東口ロータリーにある越ヶ谷駅開設記念碑。大正9年(1920年)に越ヶ谷停車場(現・越谷駅)として開設されたのを記念して設けられた。越谷駅の歴史が刻まれているほか、開設当時の越ヶ谷停車場や元荒川鉄橋を走る蒸気機関車の写真なども見ることができる。
越ヶ谷駅停車場新設記念碑
ロータリー内に建てられている越ヶ谷駅停車場新設記念碑。石碑の正面に「越ヶ谷駅停車場新設記念」と刻まれている。当時は「越ヶ谷駅」ではなく「越ヶ谷停車場」と呼ばれていた。
新町八幡神社
続いて訪れたのは新町八幡神社(しんまちはちまんじんじゃ)。住所は越谷市越ヶ谷2-2-16。南北朝時代の文和2年(1353年)ごろの建立と伝えられている。境内にはかつて土俵があり、相撲大会もさかんに行なわれていた。参道には「会田石」(あいだいし)と刻まれた力石も置かれている。力自慢を競った昔が偲ばれる。神殿の後ろに見えるのは29階建て高層マンション・グローリオ越谷。越ヶ谷宿の今昔を象徴する風景として写真に収める人も多いと聞く。
旧日光街道
新町八幡神社の鳥居を抜け、スナックや居酒屋などが並ぶ脇道を50メートルほど進むと、旧日光街道(越谷流山線・県道52号線)に出る。右折。道幅は広くないが、この道路は抜け道になっていて、車が頻繁に通る。
水田家
水田家(みずたけ)。旧水田文具店。文具屋の前は、染物の刷毛(はけ)を扱う刷毛屋を営んでいた。家屋の手入れが行き届いているので、保存状態も良好。