2022年2月4日。越谷市蒲生本町にあるコミュニティカフェ・そらはなを再訪。日替わりランチとネパールチャイを今日のケーキとともにいただいたあと、ハーブコーディネーターの資格をもっているそらはなの代表にマンツーマンでハーブティー教室をやってもらった。
そらはな着
そらはなに着いたのは、12時50分。お店に入ると、BGMのスキータ・デイヴィスが唄う「この世の果てまで」が、出迎えてくれた。スキータ・デイヴィスの「この世の果てまで」、懐かしいなぁ……。中学二年生のとき、憧れていた友だちのお姉さん(当時、高校三年生)にレコードを貸してもらった。
「この世の果てまで」は、ブレンダ・リーやナンシー・シナトラとか多くの歌手にカバーされているが、ボクはなんといっても「この世の果てまで」といえば、スキータ・デイヴィス。憧れのお姉さんと純情だったボクとの大切な思い出が詰まっている。
おっと、冒頭から話がそれてしまった。えーと、そのお姉さんとはその後どうなったか、という話じゃなくて、なんだっけ? そうそう、12時50分、そらはなに着いた、ってとこまでですね。(まったく話が進んでいないナ)
まずは日替わりランチをいただく
テーブル席に座り、予約していた日替わりランチをいただいた。今日のランチは、タコライス。付け合わせは、タマネギのドレッシングでポテトとキュウリ・ベーコンとを和えた、ポテトサラダ。それに、タマネギ・ニンジン・ベーコンのスープ。
タコライスもポテトサラダもスープもどれもおいしい。やさしい味付けだ。作り手の真心が伝わってくる。これで500円? 元が取れるのか、ちょっと心配になってくる。
続いてネパールチャイ
ランチをいただいているときに、ふと壁を見たら「ネパールチャイ始めました」という張り紙が目に止まった。ネパールチャイとは、甘いミルクティーにシナモンやグローブなどのスパイスを入れたお茶で、体がとっても温まるそうだ。飲んだら体も心もあたたまった。おかわりしたいくらいおいしかった。
このネパールチャイは、そらはなの代表・長野津多子さん(以下・長野さんと呼ぶ)のご主人が、以前、ネパールに行ったときに、現地で飲んで、あまりのおいさに感動。その味をできるかぎり忠実に再現したとのこと。
ご主人としては「ネパールチャイ」ではなく「ヒマラヤチャイ」という名前にしてほしかったそうだ。ま、ボクとしては、ネパールチャイでもヒマラヤチャイでも、どっちでもいいけど(ごめんチャイ)
今日のケーキもいただく
そらはなの楽しみのひとつは「今日のケーキ」。長野さん手作りのケーキを目当てに通っている常連客もいると聞く。本日のケーキは、バスクチーズケーキ。クリームチーズをたっぷり使った濃厚な味わいだ。
ミッキーを探せ
お皿の中にミッキーさんがいるんですけど、わかります? って、長野さんに言われて、よ~く見たら、ミッキーさん、見つけました~
ハーブティー教室入門編
そらはなには、ハーブティーのメニューが多い。ローズマリー・カモミール・バタフライピー・リンデン・マロウブルー……。長野さんとの雑談の中で、長野さんは、ナント、ハーブコーディネーターの資格をもっているというじゃあ~りませんか。
ということで、無理にお願いして、長野さん直々にマンツーマンで、このあと、ハーブティー教室入門編を特別にやってもらうことになった。
ハーブティーとはまったく無縁の受講生(ボクのこと)、免許皆伝となるか。
基礎編|ハーブの種類
ハーブティー教室の前半は基礎編。まずはハーブの種類についてのお話。ハーブの種類はたくさんあるが、そらはなでは、常時、7種類ほど置いている。
乾燥させたドライハーブは、カモミール・リンデン・マロウブルー・バタフライピー・マルベリー(桑の葉)…。生のハーブ(フレッシュハーブ)は、セージ・ローズマリー・タイム・レモンバーベナ…。
そらはなでは、レモンバーベナとカモミールを注文するお客さまが多いです。そのほか、レモンバーベナとローズマリーのブレンドも人気です。
そういえば、サイモンとガーファングルの「スカボロー・フェア」という曲に、「Parsley, sage, rosemary and thyme」というフレーズが出てくるが、あれは「パセリ、セージ、ローズマリーにタイム」っていうハーブの名前だったのか。
ローズマリーで思い出したけど、1969年、中学一年生のときに、フライング・マシーンという英国のバンドの「笑って!ローズマリーちゃん」というレコードを買った。たしか400円だった。
「笑って!ローズマリーちゃん」のレコードは、隣のクラスの恭子ちゃんに……、おっと、また話がそれた。どうもボクはレコードの思い出話となると、女性がらみが多いナ。
話をローズマリーに戻して――。
ローズマリーは、肉の臭み消しによく使われます。血行促進・消化促進・殺菌効果をはじめリラックス効果も期待できます。
フレッシュハーブ
長野さんが、フレッシュハーブを 3種類、見せてくれた。上の写真の左側の皿には、セージ(左)とローズマリー(右)。右の皿にはミント。ミントの葉を指でつまんで、鼻に近づけると、スーッとするハッカの香りがした。
ミントは、乾燥させて、香り袋に使ったりもできます。ミントで作った香り袋は消臭効果のほかに、虫除けとしても役立ちます。
なるほど、それじゃ女性がミントの匂い袋をバッグにしのばせておけば、悪い虫が寄ってこない、という効果も期待できそうだ(そんなことはないか)
乾燥ラベンダー
上の写真は乾燥ラベンダー(前年乾燥させたもの)。長野さんは自宅で、ラベンダーやペパーミントなど、いろいろなハーブを育てている。ハーブの道に入ったきっかけは、昔、ハーブティーを飲んで、その香りにはまってしまい、好きが高じて、ハーブコーディネーターの資格まで取ってしまったそうだ。
前半の基礎編はこれにて終了。
実践編|ハーブティー飲み比べ
そらはなの代表・長野津多子さんによるハーブティー初心者教室。後半は実践編。初心者におすすめという長野さんが選んでくれた二種類のハーブを飲み比べた。
ジャーマン・カモミール
一杯目は、ジャーマン・カモミール(上の写真)。色は透明感のある淡黄色(たんおうしょく)。やさしい甘みだ。ほのかにリンゴのような香りがする。香りに気品があって、飲むとなんだかとっても心がやわらぐ。
ジャーマンカモミールは、ストレスで疲れた体と心をリラックスさせてくれるので、寝る前に飲むのもおすすめです。ミルクティーにしてもおいしいですし、ほかのハーブティーとブレンドしても楽しめます。
マロウブルー
二杯目はマロウブルー。色はブルーというよりもエメラルドグリーンに近い。きれいな色だ。香りと味はほとんどしない。色のついた白湯を飲んでいる感じ。といっても喉の痛みや口内炎などの炎症を緩和するはたらきがあるとされている。
マロウブルーにレモンを入れてみてください。
と、長野さんに言われてレモンを入れてみると……。
あら不思議!
エメラルドグリーンだったのが透明になった。ふつうに見たらレモンを浮かべた白湯だ。この色で「ハーブティーです」って、お店で出されたら、「お湯を頼んだ覚えはないっ!」って、客は激怒するにちがいない。なんて思っていたら……。
あらまた不思議!
無色透明だったのが、薄いピンク色になってきた。薄色(うすいろ)とか一斤染(いっこんぞめ)といった色合いに近い。しかし三回も色が変わるとはおもしろい。ハーブ超初心者のボクでもマロウブルーはじゅうぶん楽しめた。
マロウブルーは、水質や温度のほか pH(ピーエイチ)値によって色が変わるので、青→紫→ピンクなど、そのつど違った色の変化が楽しめるそうだ。
ハーブティー教室入門編はこれにて終了。
感想
ひと息つくと、BGMからエルビスプレスリーの「好きにならずにいられない」(Can’t Help Falling In Love)が流れてきた。お~、プレスリーの「好きにならずにいられない」だ。これまた懐かしい……。
冒頭で話をした「この世の果てまで」のレコードを貸してくれた、憧れのお姉さんが、当時中学二年生だったボクの誕生日に「好きにならずにいられない」を……おっと、最後の最後で、またまた話が女性がらみの方向へと向かってしまった。
話を戻して――
ハーブコーディネーターの資格を有するコミュニティカフェ・そらはな代表の長野津多子さん直々に手ほどきを受けたハーブティー教室入門編。奥深いハーブの世界をチラッと垣間見られたような気がした。
コーヒー党のボクも、これからは、
ハーブティーも、好きにならずにいられない。
追記
そらはなでは、さまざまなイベントやワークショップを定期・不定期に企画・開催している。これを機に、ハーブやハーブティーのワークショップもやってくれないかなぁ……。代表の長野さんに今度、直訴してみるか。
そらはな関連記事
前回、そらはなに訪問したときの様子を下記の綴っています。サイフォンコーヒー・焼き芋……
ちょっとしたきっかけで、今までまったく接点のなかったお店を知った、っていうことありませんか? ボクもそんなお店と出会った。屋号は「コミュニティカフェそらはな」。オーナー夫婦の人柄にもほれた。場所は越谷市蒲生本町。等身大のもてなしが心地よい、誰もが気楽に立ち寄れる集いの場だ。
そらはな移転のお知らせ
コミュニティ cafe そらはなは、道路の拡張工事のために、入居していたビルが壊されることになり、2022年7月31日をもって蒲生本町での営業は終了。新しい店舗に移転します。移転先の住所は越谷市花田7-10-3 キーウエスト1階。場所は花田苑の東です。新店舗での営業は2022年9月9日・金曜日から。詳細は そらはなの Facebook でご確認ください。
花田に移転したそらはなへ
越谷市花田にあるコミュニティカフェそらはなでは冬季限定で壺焼き芋を販売している。店主のご主人が厳選した茨城県産のサツマイモを使ってじっくり焼きあげる壺焼き芋は一度食べたらやみつきになると評判。一度食べてみようとそらはなへ行ってきた。