そば処 久伊豆|昼食
12時45分。そば処 久伊豆(ひさいず)に到着。住所は越谷市東越谷4-24-6。手打ちそばとうどんのほか、こしがや鴨ネギ鍋が評判のお店だが、案内役の高橋さんが「今日はお二人に食べさせたい料理がありまして」ということでのれんをくぐった。
今日のお昼ごはんは鴨すきです
座敷に通され「御予約席」と書かれた木製のプレートが置かれている席に案内された。「予約席」か。ちょっと気分がいい。「今日は鴨すきをご用意いたしました」と、店員さんが、鴨すきを運んできてくれた。「こしがや鴨ネギ鍋もおすすめなんですが、ここ(そば処 久伊豆)の鴨すきは絶品なんです!」と、高橋さん。店員さんが鴨すきのおいしい食べ方を解説してくれたが、あまりにもおいしそうな鴨肉を前にボクと高橋さんはテンションが上がり、店員さんの説明はほとんど聞いてなかった(笑)
鴨肉、食べごろかな
「火をつけたらすぐに鴨肉を全部鍋に乗せてください、って店員さんが言ってましたよ」と、冷静に店員さんの説明を聞いていたKさんの指示により、鍋に鴨肉を全部乗せる。待つこと数分。いいあんばいに鴨肉が焼けてきた。そろそろ食べごろか。
やっぱり鴨すきはウマいな~
鴨肉をあっというまに平らげ、鴨肉の脂がたっぷり行き渡っている鍋に野菜を投入する高橋さん。「やっぱり鴨すきはウマいな~」。高橋さんの言葉どおり、鴨肉の脂身が好きなヒトには、鴨鍋よりも鴨すきをおすすめする。徳川家康が食べて感動したという越谷の鴨すき。家康はこの味が忘れられず、越谷に御殿まで造らせて頻繁に訪れた、という話もうなずける。
大盛り上がりのコーヒータイム
鴨すきを堪能したあと、お店のヒトがコーヒーを持ってきてくれた。出発時に意気投合してしまった三人は、コーヒーを飲みながら、あんな話、こんな話、公にできない裏話などなど、どれもとっても面白おかしい話が続き、滞在予定時間を大幅に超えて1時間半。「ゆっくりしていってください」という店員さんの言葉どおり、ほんとうにゆっくりしてしまった(笑)
午後2時15分。そば処 久伊豆を出て、次の訪問先・花田苑に向かう。
花田苑
2時半。花田苑(はなたえん)に到着。住所は越谷市花田6-6-2。平成3年(1991)10月に開園した廻遊式の池泉(ちせん)庭園で、四季折々の自然が楽しめる。今はちょうど紅葉が見ごろを迎えている。
紅葉を迎えた園内
園内の随所に景観を眺望できるようベンチが設置されている。どのベンチにも紅葉狩りを楽しむ人が座っている。みなさん、絶景ポイントをよくご存じのようで。
和服姿の新郎新婦が記念撮影
結婚式の前撮りだろうか、和服姿の新郎新婦らしき二人が、木橋の上で、紅葉をバックに写真撮影をしている。花田苑は、結婚式や成人式などの前撮りやカタログの撮影場所として使われることも多いそうだ。
築山からの景観
築山(つきやま)から園内を一望。大名庭園を回遊する将軍様になった気分だ。「紅葉も愛でたし、そろそろ市中(しちゅう)視察に出かけるか。爺(じい)、駕篭の用意をいたせ」と、八代将軍・吉宗になった三人は(Kさんは女性だから正室か)、花田苑をあとにした。
こしがや能楽堂
江戸市中視察に出かけた将軍と正室一行は、花田苑と隣接しているこしがや能楽堂に着いた。開園は平成3年(1991)10月。催し物がない場合は見学もできる。ただし能楽堂の舞台へは入れない。あくまでもガラス越しの見学。
能楽堂
埼玉県で唯一の屋外能舞台を持つこしがや能楽堂。総檜造りの能舞台を前に、徳川将軍から人間国宝の能楽師・梅若実に鞍替えした三人は、演目「景清」(かげきよ)を舞い終え、こしがや能楽堂を辞したのであった。
帰途
予定では、こしがや能楽堂でツアーは終了。バスで越谷駅東口まで向かうはずだったが、せっかくだから歩いて帰りましょう、ということになり、バスには乗らずに歩いて越谷駅東口・ガーヤちゃんの蔵屋敷に向かうことにした。これが正解だった。すっかり意気投合した三人は、とにかく話のネタが尽きない。プロレス談義、ヒッチハイク談義、国内外の旅行談義……。越谷の町並みの紅葉を愛でることもなく(笑)話に夢中になりながら、帰途についた。
帰着|ガーヤちゃんの蔵屋敷
午後3時半。越谷駅東口・ガーヤちゃんの蔵屋敷に到着。午前11時に出発して4時間半。仲良しになった三人は、再会を誓い、別れを惜しみつつ解散。
感想
楽しかった。ふつうこうしたまちあるきツアーというと、どこそこがよかったとか、立ち寄ったスポットが印象に残るのだが、今回については、三人の話がはずみすぎて、どこをどう回ったか、あまり記憶にない(笑)。高橋さんのあの話がおもしろかった、Kさんのあの話は笑えた、などなど、会話の内容が強烈に残っている。こうした素敵なご縁をいただけたのも、今回、越谷技博を主催してくれた(株)まちづくり越谷と越谷市観光協会のおかげだ。ありがとうございました。越谷技博サイコー!
追記
ちなみに、今回の案内役をつとめた高橋PWさとしさんの「PW」は、プリティ(Pretty)ワンダフル(Wonderful)の略とのこと。ワンダフルについては異論をはさむ余地はないが、プリティについては、読者のみなさんに判断をゆだねる(笑)
おまけ
二日後の日曜日(11月22日)、越谷技博・高橋PWさとしさん担当「観光地じゃない街の楽しい遊び方」二回目が行なわれた。午前11時、二日前に高橋さんと意気投合したボクは、ガーヤちゃんの蔵屋敷へ見送りに行ってきた。この日の参加人数は、うさぎのスバルちゃんを含めて定員枠の五人。「いってきま~す!」と、笑顔のメンバーをパシャリ。二回目のツアーも盛り上がった、という話であった。