東越谷緑道
東越谷ボタン公園|遠景
左手に見える公園は東越谷ボタン公園。
東越谷緑道と離れる
さらに400メートルほど歩くと交差点にぶつかった。東越谷緑道とはいったん別れを告げて、信号を右折。歩道を進む。
小林古川流路跡
交差点に出た。左右に延びている道の先をよく見ると、ともに少し高くなっている。「この左右(南北)に延びている道は河道跡」という解説があった。旧小林村を流れるこの河道は、元の元荒川(旧・利根川=古川)で、案内役の秦野氏は「小林古川」と称している。
ちょうどわれわれはかつての川の中にいることになる。
移動|越谷警察署前遺跡へ
信号を左に折れ、東越谷七丁目みどりの公園を抜け、次の目的地、越谷警察署前遺跡へと向かった。
越谷警察署前遺跡
本ツアーの目玉のひとつ、越谷警察署前遺跡に到着。場所は越谷警察署の南東100メート先の地点。今は更地になっている(2022年11月9日現在)。新築される越谷警察署の仮庁舎建設に伴い、発掘調査を行なったところ、奈良・平安・近世の集落跡が見つかった。
この遺跡は、かつての利根川(※6)左岸の自然堤防上にあります。
※6 元の元荒川。越谷市内を流れる元荒川は元・利根川だった。
かつての元荒川の流路については秦野氏が「越谷市内を流れる元荒川は元・利根川だった」で詳しく論考している。リンク先を以下に示す。
http://koshigayahistory.org/764.pdf
市役所前中央通り
越谷警察署前遺跡の見学を終え、市役所前中央通りに向かった。東越谷交差点の横断歩道を渡って左折。市役所前中央通りの歩道を南西に向かって進む。
東越谷緑道(暗渠)と合流
100メートルほど歩いたところで、交差点にぶつかった。左右に延びているのは東越谷緑道。再び東越谷緑道と合流した。
自然堤防跡
案内役の秦野氏が、歩いてきた方向を指さして「道路の前方が少し高くなっているのが分かりますか」と、確認した。
道路の高くなっているところは、かつての自然堤防です。
ということは、われわれは、東越谷交差点から、かつて流れていた川の左岸に向かって歩いてきたことになる。道路の高低差でいろいろなことがわかるとは驚きだ。
東越谷緑道
交差点を右折。再び東越谷緑道(暗渠)を歩く。
街路樹の紅葉
街路樹の紅葉が見ごろをやや過ぎて、落葉がはじまっていた。400メートルほど歩いたところで、前方にT字路が見えてきた。
東越谷緑道の起点
東越谷緑道の起点に到着。本ツアー三番目のチェックポイントになる。
東越谷緑道は、大正3年(1914)に竣工した旧・花田用水の流路を変更・延伸した花田用水を暗渠(あんきょ)にして、その上を緑道として整備したものです。
雨水幹線
東越谷緑道の起点をあとに、暗渠になっている雨水幹線(※7)に出て、直進。前方右手に越谷市立東小学校が見えてきた。道が小高くなっているのが分かる。
※7 雨水幹線(うすいかんせん)…雨水を川に流すための下水管。上の写真の暗渠になっているのが新方川第30-1号雨水幹線。
花田用水と花田古川の合流地点
案内役の秦野氏が、「小高くなっている部分は、花田用水と花田古川(元荒川〈元・利根川〉)の合流地点」と、教えてくれた。
花田古川の流路は下総国と武蔵国の国境でした。
左岸側は下総国、右岸側が武蔵国。われわれは、かつての国境に立っていることになる。
元・利根川の流路については秦野氏が「越谷市内を流れる元荒川は元・利根川だった」で詳しく論考している。リンク先を以下に示す。
http://koshigayahistory.org/764.pdf
暗渠|花田用水
十字路を右折。越谷市立東小学校のイチョウ並木を右手に見ながら歩道(暗渠)を直進。暗渠の下は花田用水。
花田第五公園|遠景
200メートルほど歩いたところで十字路にぶつかった。左手に見えるのは花田第五公園。
自然堤防跡
十字路から南南西を見ると、道路の前方が小高くなっているのが分かる。小高くなっているあたりは、かつての自然堤防跡。小高くなっているあたりを自然堤防が左右に延びていた。
40年前の写真
案内役・秦野氏が、40年前(小学生のとき)に、同じ場所で撮った写真を見せてくれた。自然堤防がはっきり写っている。今とはまるで違う風景が広がっている。
この写真は、私が河川に興味をもつきっかけになった一枚です。
不動橋通り
さらに250メートルほど歩くと十字路にぶつかった。左右に延びているのは不動橋通り。十字路を右折。不動橋通り(歩道)を歩く。