越谷今昔20景

【06】民家と道路|宮本町
【07】堂面の渡しと堂面橋
【08】堂面橋と古利根川
【09】万寿屋呉服店|小泉家住宅
【10】向畑・古利根川河畔石塔群

【06】民家と道路|宮本町

越谷流山線の今昔

白黒写真は、昭和54年(1979)ごろの元荒川に架かる東武伊勢崎線・元荒川鉄橋下から越谷流山線を望んだ四町野(現・宮本町)の風景。板塀のお屋敷の先に、うなぎの新見世が見える。
 
下の写真は、2024年6月8日に撮影した同じ場所からの風景。
 
45年が過ぎ、板塀のお屋敷はマンションに変わったが、うなぎの新見世は健在。ちなみにうなぎの新見世は明治27年(1894)創業。

【07】堂面の渡しと堂面橋

面の渡しと堂面橋

古利根川に架かる堂面橋(どうめんばし)。越谷市向畑と松伏町を結ぶ。
 
上段の白黒写真は昭和初期、今から80年ほど前、渡し舟で古利根川を渡っていたころ。下段の写真は2023年12月9日に撮影した堂面橋。
 
昭和31年(1956年)に木橋が架橋される前は、「堂面の渡し」として舟で川を渡っていた。現在の橋は昭和45年(1970年)に架け替えられたもの。
 
時代の流れを感じる。

【08】堂面橋と古利根川

堂面橋と古利根川

古利根川に架かる堂面橋(どうめんばし)。越谷市向畑と松伏町を結ぶ。
 
上段の白黒写真は、45年前、昭和54年(1979年)6月に、堂面橋から古利根川の上流側を望んだ風景。左手は越谷市向畑。右手は松伏町。
 
下段の写真は、2024年6月1日に、同じ場所から撮影した風景。古利根川の流路は、45年前とほぼ同じだが、川の両岸の風景は様変わりした。

【09】万寿屋呉服店|小泉家住宅

万寿屋呉服店|小泉家住宅

越ヶ谷宿の小泉家住宅。江戸時代から続く万寿屋(まんじゅや)という呉服店だった。今は商いは営んでいない。
 
上段の白黒写真は、107年前、大正時代の初期(1917年ごろ)に撮影されたもの。下段の写真は、2023年10月10日に同じ場所から撮影した万寿屋呉服店(現・小泉家住宅)
 
土蔵とレンガ造りの防火壁は明治8年(1875)築で、当時のまま。土蔵は明治32年(1899)の大火(通称・芋金火事)でも燃えなかった。
 
店舗は大火後、明治34年以降の再建。
 
越ヶ谷宿の歴史を見守り続けてきた貴重な建造物だ。

【10】向畑・古利根川河畔石塔群

向畑・古利根川河畔石塔群

越谷市向畑(古利根川右岸)平方東京線沿いにある石塔群の新旧写真。
 
上段の白黒写真は、45年前、昭和54年(1979年)ごろの写真。下段は、2023年12月9日に撮影したもの。
 
石塔は手前から
 
・明治11年(1878)「三十六童子」文字塔
・江戸末期・文久元年(1823)普門品読誦供養塔
・江戸後期・文化2年(1805)「青面金剛」文字庚申塔
 
手前の石塔三基と正面の墓地、Y字路の景観は同じだが、右手を流れる45年前の古利根川はじつにのどかな感じだ。

【11】小曽川の庚申塔群