2024年4月。越谷市内の藤の名所を六か所選んで、見ごろ時期にめぐった。藤棚の規模は大小さまざま。美しい藤の花を観賞することができた。
越谷市内の藤の名所
ボクが独断で選んでめぐった越谷市内の藤の名所は次の六か所。
- 久伊豆神社
- 花田苑
- 東福寺
- 川崎神社
- 虹だんご
- 県民健康福祉村
久伊豆神社
まずは、越ヶ谷久伊豆神社の藤。推定樹齢は200年。埼玉県の天然記念物にも指定されている。
株廻り7メートル余。根元から7本に分かれ、高さ2.8メートルの棚に枝を広げている。枝張りは東西20メートル、南北30メートル。壮麗な古木だ。
花房
満開時の花房は1メートル以上にもなる。
歴史
『越谷ふるさと散歩(上)』によると、この藤の木は、「江戸後期・天保8年(1837)越ヶ谷町の住人・川鍋國蔵が、下総国流山から樹齢50年余の藤を舟で運び、久伊豆神社に移植した」(※1)という。
※1 『越谷ふるさと散歩(上)』越谷市史編さん室(昭和54年8月2日発行)「久伊豆神社の藤」37-38頁
景観
撮影日…2024年4月25日。久伊豆神社の住所…越谷市越ヶ谷1700
花田苑
続いては花田苑(はなたえん)。開園は平成3年(1991年)。四季折々の自然を愛でることができるが、四月の中旬から下旬にかけては、藤棚が絶景。見ごろを迎えた花田苑の藤は一見の価値あり。
見どころ
花田苑は、江戸時代に発達した池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)と呼ばれる庭園なので、どこから池を望んでも美しい景色が見られる。とくこの時期は、満開の藤棚と、その先に広がる庭園との景観は一幅の絵画のようだ。
前方中央には太鼓橋が見える。
花房
藤は樹勢が旺盛なので、花房も華やかで艶麗(えんれい)。芳香も強い。
景観
撮影日…2024年4月25日。花田苑の住所…越谷市花田6-6-2。4月から9月の開園時間は午前9時から午後5時まで。入園料は小学生以上100円
東福寺
三番目は、東越谷の東福寺。鎌倉中期・文永年間の創建と伝えられる古刹。
東福寺では、四月の中旬、白藤が見られる。藤棚は、よく手入れがされているので、毎年、見事な花を咲かせてくれる。静寂な境内で藤を愛でていると、なんとも心が洗われる。
白藤
見ごろを迎えた白藤はじつに清楚。藤棚の下に入ると、甘い香りがただよってくる。白藤は、見ごろを過ぎるとすぐに黄ばんでくるので、まっ白い花を愛でることができるのは、ほんの一瞬だ。
紫藤
藤棚には紫藤もある。白藤と紫藤が同時に見られるのも、東福寺の藤の魅力。
景観
撮影日…2024年4月20日。東福寺の住所…越谷市東越谷1-12-21。駐車場あり。