越谷市下間久里の自家焙煎珈琲店・珈家(かや)が2025年12月31日に閉店した。10年間の歴史に幕を閉じた珈家を偲ぶ。

珈家

珈家|外看板

珈家のオープンは、2015年3月1日。ボクは、開店4か月後、たまたま珈家の前を車で通ったときにデカい看板が目に止まって存在を知った。その翌日、7月22日に珈家に行った。
 
初訪問のとき、マスターの淹れた深煎りケニアAAコーヒーをカウンター席で飲んで感動し、以来、10年間通い続けた。

焙煎機

焙煎機|マイスター

珈家で使っているコーヒー豆の焙煎機は、日本のコーヒー界の重鎮・カフェ・バッハ(東京都台東区)の代表取締役でもある田口護(たぐち まもる)氏の監修のもと誕生したマイスター。国産のコーヒー焙煎機だ。
 
マスターは、自慢のマイスターで、10年間、理想のコーヒーの味を追い求めた。

コーヒー

コロンビア・クレオパトラコーヒー

珈家で最初に飲んだのは深煎りのケニアだったが、「浅煎り」「中浅煎り」「中煎り」「中深煎り」と、さまざまな焙煎度で焼いたコーヒーの味をマスターに教わった。
 
焙煎初日と二日後、三日後、数日後と、日にちがたつにつれ、コーヒーに味の深みが出てくるのも知って、コーヒーの楽しみが増していった。

ハンドドリップ

ボクは10年間、カウンターの定番席で、マスターのハンドドリップを見てきた。マスターのコーヒーの淹れ方をひとことで言うなら「魂」のハンドドリップ。
 
ドリッパーにお湯を注ぐ一挙手一投足は、まさに職人。
 
深煎りと中深煎りはガツンとパンチのある「苦み」がきわだち、中煎りと浅煎りは「秀でた香り」に仕上がる。
 
マスターが淹れる姿をカウンター席で眺めるのは至極の時間だった。

飲んだコーヒー40品種

フルーツ市場

定番のコーヒー以外に、さまざまな品種のコーヒーを飲ませてもらった。40品種は越えた。こんな体験ができたのもマスターのおかげだ。

思い出の二杯

10年間で飲んだマスターのコーヒーは 4,000杯超。その中で思い出に残る二杯がある。
 
一杯目は、2025年7月22日の初訪問のときに飲んだ濃厚な「深煎りケニアAA」

ハワイコナ

ハワイコナ

二杯目は、5か月後の12月7日に飲んだ「ハワイコナ・エクストラファンシー」。気品あふれる香りに度肝を抜かれた。
 
この二杯は、生涯忘れることはないだろう。

最後の一杯

中煎りケニアコーヒー

そして、2025年10月31日に飲んだ「中煎りケニア」が、最後の一杯になってしまった。翌月の11月からマスターの体調不良により珈家は休業した。
 
10年前、最初に飲んだのが「深煎りケニア」。10年後、最後に飲んだのが「中煎りケニア」。ケニアで始まりケニアで終わった。

チキンカレー

食事メニューでは、ママさんの作るチキンカレーが好きだった。10年間で、960食以上食べた。チキンカレーのほかには焼きカレー、ナポリタン、ジェノベーゼ、4種類のトーストもうまかった。

チーズケーキ

サイドメニューは、なんといってもママさんお手製のチーズケーキ。オープン当初からボクはママさんのチーズケーキファンだ。珈家のチーズケーキを目当てに県外から来るお客さまも多かった。
 
それとコーヒーゼリー。珈家のコーヒーゼリーがもう食べられないのかと思うと、無性に寂しい。

マスターありがとう

珈家での10年間の思い出は尽きない。珈家で多くの人と出会った。今でも交流を続けている人たちも多い。
 
ママさんはじめスタッフのみなさんとの楽しい時間もボクの宝物です。ありがとうございました。
 
今回の珈家の閉店は、マスターの体調不良による。マスターも苦渋の決断だったと察する。マスターの体調が回復し、何年かして、珈家が再開するのを待っていたい。
 
マスター、10年間ありがとうございました。マスターが戻ってくるのを信じています。

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