2022年10月4日。東武トップツアーズが主催する「こしがやの街 再発見 日帰りの旅」に参加した。案内役はプリティワンダフルさとしさん。越谷駅東口から花田苑にかけて越谷の名所やガイドおすすめの穴場スポットを歩いた。

こしがやの街 再発見|2022年10月4日

「越谷ってこんなに面白かったっけ!?」と謳った今回のツアーで立ち寄る主なスポットは◇清水屋せんべい店◇久伊豆神社◇そば処 久伊豆神社◇花田苑……ほか。

集合

集合は越谷駅東口・ガーヤちゃんの蔵屋敷前。午前9時50分。受付で名前を確認。立ち寄りスポットなどが書かれた資料をいただいた。

ガイドあいさつ

ガイドあいさつ

ガイドをつとめるプリティワンダフルさとしさん(以下、プリティさん)のあいさつのあと、自己紹介。
 
本日の参加者は 5人。こしがやエフエム木曜日19時からパーソナリティーをつとめるフジカさん、フジカさんのご主人・たくちゃん、娘さんのミミちゃん、プリティさんのプロレス観戦仲間・やっさん、そしてボク。
 
なんだか楽しい旅になりそうな予感がする。

行ってきま~す!

行ってきま~す!

午前10時。東武トップツアーズ新越谷駅支店のツアー担当者に見送られ、行ってきま~す!

ガーヤちゃんの蔵屋敷|鉄道ジオラマ

鉄道ジオラマ|ガーヤちゃんの蔵屋敷

「まずはみなさんにぜひご覧に入れたいものがあります」。プリティさんが案内してくれたのは、ガーヤちゃんの蔵屋敷内にある鉄道ジオラマ・コーナー。

越谷全景を凝縮

鉄道ジオラマ

南越谷阿波踊りや越谷花火大会など越谷のイベントやキャンベルタウン野鳥の森、レイクタウンなど市内の観光スポットが精巧に再現されている。

プリティワンダフルさとしさん

越谷市がぎゅ~っとここに詰まっているような気がしませんか?

移動|路地

路地

ガーヤちゃんの蔵屋敷をあとにロータリーを直進。ひとつ目の信号を渡って左へ折れる。ふたつ目のT字路を右へ進むと路地に入った。空が青い。一行(いっこう)の足取りも軽く、心がウキウキしてくる。

油長内蔵まち蔵カフェ

油長内蔵まち蔵カフェ

油長内蔵(あぶらちょううちくら)まち蔵カフェに到着。
 
油長(あぶらちょう)という屋号で油屋(あぶらや)を営んでいた旧家・山崎家の蔵を2015年に再生・改築して、まちづくり相談処として生まれ変わった。
 
1階部分はカフェスペースとして毎週、金・土・日曜日は「まち蔵cafe」(まちくらカフェ)を営業。そのほか、1階と2階は、イベントスペースや日替わりショップなどにも利用されている。

ここで質問です

折れ釘

蔵の壁に、L字型をした金物が見えますか? これは何のためにあるか、知っていますか、と、案内役のプリティさんが質問。「屋号の看板をかけるためのものですか」(たくちゃん)「惜しいですねぇ」(プリティさん)

正解は折れ釘

解説をする案内人

プリティワンダフルさとしさん

これは「折れ釘」(おれくぎ)といって、ハシゴをかけたり、修理をするときに足場板をかけたりするときに使われます。

お~、プリティさん、さっそく名ガイドぶりを披露。勉強になりました。
 
続いて清水屋せんべい店へ向かった。

移動|旧日光街道

南部理容所

油長内蔵まち蔵カフェから旧日光街道に出て左に折れ、最初の信号を右折。左手のレトロな建物は南部理容所。袖看板には「南部床」とある。路地を抜けて足立越谷線「越谷三丁目歩道橋」交差点を渡ると、右手が清水屋せんべい店だ。

清水屋せんべい店

清水屋せんべい店

10時20分。清水屋せんべい店に到着。創業は大正13年(1924年)。今年(2022年)で 98年目を迎える老舗。出迎えてくれた三代目のご主人が、中庭で、あいさつを兼ねて、清水屋の歴史などを語ってくれた。ちなみに三代目は脱サラして店を継いたとのこと。

手焼き見学

せんべいの手焼き作業

三代目の案内で、手焼き作業を見学。手焼きは二代目と奥さまが担当。焼き棒で、くるっくるっと、せんべいをひっくり返していく手さばきは、まさに職人技。ちなみに炭火の温度は 500度もあるそうだ。

清水屋せんべい店・三代目

当店のせんべいは、一枚一枚ていねいに生地を作るところから始め、備長炭でじっくり焼き上げますので、大量生産にはできない、手焼きならではの味わい深さが特徴です。

味付け体験

せんべいの味付け体験

作業場に移動。三代目が、パネルを使って、せんべい作りの工程を解説してくれた。せんべい作りは「生地作り」と「焼き」の 2工程に大別され、ナント、全部で 12もの工程がある。じつに手間暇のかかる作業だ。
 
続いて味付け体験。しょう油のほかに、チョコホイップ・ケチャップ・マヨネーズ・田楽みそ・ソース・ピザ用チーズ・練乳などなど。各自好きなものを塗っていただいた。ボクは田楽みそで色を付けていただいたが、なかなかおいしかった。

妙味!白焼き

白焼き煎餅

ボクがいちばんハマったのは、色を付ける前の「白焼き」と呼ばれるせんべい。これがじつにウマかった。
 
三代目が「米の甘みがはっきり分かるのが当店のせんべいの特徴です」と話していたが、まさに、白焼きは、米の甘さと風味が、口の中で広がって、鼻から抜けていく、なんともいえぬ味わいだった。
 
「これ、商品として出してくださいよ」と、三代目に直訴したが、「白焼きのまま売るのは(せんべい職人としては)邪道と、昔から言われていますので…」との返事が返ってきた。残念。

プリティワンダフルさとしさん

清水屋せんべい店では白焼きは売っていませんが、ガーヤちゃんの蔵屋敷で、白焼き・海老・青海苔と、通常の醤油の4種がセットになって売っています。

備長炭の話

備長炭

最後に三代目が備長炭を見せてくれた。炭は、「白炭」(はくたん)と「黒炭」(こくたん)があるが、清水屋で使っている備長炭は白炭。解説の詳細は割愛。

せんべい購入

清水屋せんべい店|店内

最後に、たくちゃん、清水屋のせんべい、お土産にお買いあげ~。さすが違いの分かる男、たくちゃん、いい買い物しましたねぇ。
 
清水屋せんべい店を出る。

移動|有瀧家の黒塀

黒塀

旧日光街道に戻り、有瀧家の黒塀(ありたきけのくろべい)と有瀧家のタブノキに沿って路地を抜けると、正面に、中町浅間神社(なかまちせんげんじんじゃ)のケヤキが見えてきた。