神明橋から大沢橋までの遊歩道(北越谷元荒川堤と元荒川緑道)を日々散歩しながら写真に収めた元荒川の春夏秋冬。四季折々の風景を二十四節気に合わせてつづる。
春の元荒川
春の元荒川
立春
2023年2月7日。午前9時。晴れ。気温9度。元荒川右岸沿いの遊歩道に植えられている白梅が開花。元荒川の春の訪れを告げているかのようだった。
白梅の花に蕾に枝走る(倉田紘文)
雨水
2023年2月26日。午前9時。晴れ。気温5度。日に日に春の息吹を感じる。元荒川緑道の白梅が満開を迎えた。青空と白梅のコントラストが美しい。
白梅のひかりの中に枝の影(長谷川素逝)
啓蟄
2023年3月16日。午前7時。北越谷元荒川堤の桜が開花。去年より8日も早い開花となった。まだまだ寒い日々だが、啓蟄(けいちつ)に入り、陽光のやわらかさに春を感じる。
啓蟄や日はふりそゝぐ矢の如く(高浜虚子)
春分
2023年3月22日。午前9時。北越谷元荒川堤の桜が八分咲き。天候しだいだが、三日後には満開を迎える模様。週末は花見客でにぎわいそうだ。
その頃となれば花見に徒心(高澤良一)
清明
2023年4月16日。北越谷元荒川堤の桜は葉桜になったが、春を惜しむように、数輪の桜が咲き残っていた。
身のうちに残る桜のおもさかな(鷲谷七菜子)
穀雨
2023年4月28日。午前8時。新緑の北越谷元荒川堤で見つけたオオミズアオ。成虫には口がないので、1週間ぐらいで命を終えるという。このオオミズアオの命とともに今年の春も過ぎ去っていく。
ゆく春のこころに拝む仏かな(飯田蛇笏)