越谷市大沢香取神社の年中行事「おかめ市」(香取市)の風景を写真とともにお伝えする。御神楽・熊手・露店・ガラポン・揚げ餅……。
大沢香取神社おかめ市

大沢香取神社のおかめ市(香取市)は、毎年12月2日に香取神社の境内で行なわれる師走の風物詩。
神楽殿では、雅楽(ががく)と小中学生による巫女舞(みこまい)が奉納され、境内には、熊手や食べ物を商う露店が並ぶほか、地元商店会の店も多数出店。くじ引きとガラポン抽選会には長蛇の列ができる。
神楽殿|雅楽演奏

2025年12月2日・正午。香取神社に到着。神楽殿(かぐらでん)では、ちょうど、雅楽(ががく)が演奏されているところだった。太鼓と鐘の音がじつに雅(みやび)
熊手露店

拝殿横は熊手露店。大小さまざまな熊手が飾られている。そもそも縁起物の熊手を売る店が並んだことから、おかめ市の名がついた。
おかめ市(香取市)の由来が香取神社のホームページに掲載されているので、以下、引用・抜粋して紹介する。
おかめ市とは酉の市のことですが、おかめの面や小判などを取り付けた熊手を売る店がたくさん立ち並んだことから、『おかめ市』と呼ばれています。大沢の香取神社で行なわれることから『香取市』と書いて『おかめいち』と読ませています。
引用元(出典)香取市(おかめいち)
露店

参道には露店が並ぶ。バナナチョコ・京わらび餅・やきそば・大判焼き……。
テキ屋さんたちも準備に余念がない。昨今は、キッチンカーと呼ばれる移動販売車の出店も多くなってきたが、やっぱり縁日といえば露店。ボクら昭和世代は、立ち並ぶ露店を見ると血が騒ぐ。
ガラポン

まずは地元商店会のガラポン会場へ。三日前に、豪華賞品が当たる「ガラポン」の抽選券をもらったので、抽選会会場の行列に並んだ。
目当ての賞品

目当ての賞品は、越谷市大沢・旧日光街道沿いの自家焙煎 陽の香珈琲(ひのかコーヒー)のドリップパック。
当たり?はずれ?

ボクの前の高齢女性が当たりの白玉を出した。係の女性が鐘を鳴らす。「大当たり~」。威勢のいい掛け声が、境内にこだました。
前の高齢女性に続けと、鼻息荒くガラポンを回したら、赤玉がポトリ……。
「大はずれ~」
チキショー!陽の香珈琲の店主、責任とれ~
残念賞

ちなみに残念賞は大沢商店会のポケットティッシュだった。
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旧日光街道大沢宿。江戸時代、越ヶ谷宿の合い宿として栄えた宿場町だ。2025年7月3日、越谷市大沢の旧日光街道沿いに、二階建て築100年の一階を改装した自家焙煎珈琲店・陽の香珈琲(ひのかコーヒー)が開店した。
ヒチワの揚げ餅

続いて、北越谷商店街のブースへ。めざすは Cafe & bar Hitiwa(ヒチワ)の揚げ餅。
香取神社のおかめ市といえば、Hitiwa(ヒチワ)の揚げ餅。えっ? おかめ市といえば熊手でしょ? という声はひとまず置いといて……。
ヒチワの店長・俊(しゅん)くんの作る揚げ餅はホントうまい。
テントごと買い占めたかったが、そんなことすると、お香取さまのバチがあたりそうなので、2パックでやめておいた。
おかめ市に来る前に

じつは、おかめ市に来る30分前、ボクは、越谷市東柳田町の朝日屋で、力うどんの大盛りを食べていた。
食べている最中、はたと気がついた。そうだ、きょうは、大沢香取神社のおかめ市じゃないか。
力うどんを一気食いし、午前11時30分、朝日屋をあとにした。
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越谷市東柳田町にある蕎麦屋・朝日屋の温かいそば・うどん全メニュー17品を食べ尽くす。おかめ・ちから・五目……。番外のむじなそばを入れると食べたのは全18品にのぼる。
はしご餅

香取神社に着いたのが正午ちょうど。
境内に設けられた北越谷商店会のブースで、
よってらっしゃい
よってらっしゃい
お兄さん
と、Hitiwa(ヒチワ)の俊くんが、手招きしてボクを呼んでいる。
30分前に朝日屋で力うどん大盛りを食べてきたばかりだが、揚げ餅は見て見ぬふりできないボクは、ヒチワの揚げ餅を 2パック購入。
はしご酒ならぬはしご餅となった。
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2024年12月17日。北越谷駅西口の cafe & bar Hitiwa(ヒチワ)で昼食。今回は、ランチメニューのポークステーキが目的だったが、食後に注文した磯辺風揚げ餅がメチャうま。メイン料理が、かすんでしまった。
後記

12時30分。境内に設けられた飲食ブースのテーブル席に座ったボクは、くじ引きに並ぶ長蛇の列を眺めながら、ヒチワの揚げ餅をいただいた。
午後5時半からは神楽殿で小中学生による巫女舞がおこなわれる。
開始までまだ 5時間もある。外は寒いし、巫女舞はまた今度、ということで、ガラポンの残念賞でもらった大沢商店会のポケットテッシュをお土産に、帰途についた。
来年は熊手も買うか。








