越谷市北後谷(きたうしろや)にある県民健康福祉村の春夏秋冬の景色を月ごとに写真に収め、その写真にふさわしい季語を使った俳句と作者名を入れて歳時記として構成した。随時更新中。
春
3月
3月。きさらぎをぬけて弥生へものの影(桂信子)
啓蟄
2023年3月6日。午後4時。啓蟄(けいちつ)の県民健康福祉村では、ハクモクレンが、開花寸前。河津桜は見ごろをやや過ぎた感がある。あと二週間もすればソメイヨシノが花を咲かせ始めるかもしれない。
啓蟄や日はふりそゝぐ矢の如く(高浜虚子)
マルメロ
2024年3月13日。マルメロのつぼみが開きはじめた。緑黄色(りょくおうしょく)の可憐なつぼみだ。よくみると、小さな産毛に包まれている。啓蟄を過ぎ、日ごとに春めいてきた。
春めくは美しき人でありにけり(島田青峰)
春到来
2023年3月15日。コブシ(辛夷)が満開。コブシが見ごろを終えるとソメイヨシノが見ごろを迎える。県民健康福祉村も春到来。
あをぞらにちかくていたむ花辛夷(谷口秋郷)
コノハナノサクヤヒメ
2023年3月22日。県民健康福祉村の桜は八分咲き。見ごろを迎えた。
写真の桜は個人的にいちばん好きな県民健康福祉村の桜。勝手にコノハナノサクヤヒメと名づけた。コノハナノサクヤヒメは日本神話に登場する女神。解説は割愛。