糀屋 本のある蔵
11時50分。最終地点となる糀屋(こうじや)に到着。
かつては、糀屋の屋号で麦を原料とした麦味噌づくりを営んでいた味噌醸造販売店の蔵を改装。2020年5月に「糀屋 蔵」としてオープンした。この蔵は珍しい鉄筋コンクリート造りで、地元では「都築家の蔵」(つづきけのくら)と呼ばれていた。
糀屋の一階はカフェスペースになっています。たくさんの本が置かれ、読書を楽しみながらコーヒーや食事が楽しめるほか、本の読み聞かせ、演奏会、ワークショップなども催されます。二階は多目的ギャラリースペースで、今はちょうど、重陽の節句~大人のひな祭り~に併せて、ひな人形や吊し雛などが飾られています。
こうじや音楽館
糀屋の隣りにあるのは「こうじや音楽館」。この建物は、かつてカラオケ教室だった。越ヶ谷宿のお休み処として、ミニコンサートやレコード鑑賞会などのイベントが行なわれる。
菊茶
「みなさんお疲れさまでした」。ガイドツアーの担当・安田氏から菊茶のおもてなしがあった。ほんのり塩味がきいた菊茶。まちあるきで疲れた体に染み入った。
解散
菊茶をいただいたあと、ガイドをつとめた畔上氏があいさつ。正午ちょうどに解散。越谷ひな人形の歴史や秘話をはじめ現存している古い建物や蔵など、越ヶ谷宿の魅力に触れることができた。
文庫カフェ|麹屋
解散後、麹屋の文庫カフェに立ち寄った。
菊茶と上用饅頭
菊茶と上用饅頭(じょうようまんじゅう)をいただいた。上用饅頭は、婚礼の引き出物やお祝い事などに用いられてきた銘菓。
いい空間だ。ゆったりとした時間が流れていく。大人のひな祭り(重陽の節句)にふさわしい優雅なひとときを過ごせた。
謝辞
本記事をまとめるにあたっては、当日、ガイドをつとめた畔上順平氏(旧日光街道越ヶ谷宿を考える会・代表)の指導を仰ぎ、校閲もしていただいた。畔上氏には心からお礼申しあげます。